読者の皆さん、断筆期間が長くなり、ずいぶんご無沙汰をしてしまった。
今日はファーマータナカにとって嬉しいニュースをまずひとつお届けしよう。
福岡県に地盤を置くスーパーマーケットでハローデイという企業がある。
「日本一視察が多いスーパー」。
小売業界でそう囁かれる企業だ。
ハローデイは、売上高は574億円(2009年3月期)と中堅規模だが、17期連続で増収増益を続ける隠れた優良企業だ。
売り場のコンセプトは「アミューズメント・フードホール」。
店内に足を踏み入れると、趣向を凝らしたディスプレーやアイデア満載の商品が客を迎える。
魅惑の売り場で顧客の心をつかむ今躍進中の注目スーパーだ。
そこに、やっと当社のフルーツトマトジュース「森のトマト姫」が置いてもらえることになった。
フルーツトマトッジュース「森のトマト姫」は、その卓越した美味しさで、各方面からの問合せや引き合いが多いのだが、如何せん、潮流であるデフレに真っ向勝負を仕掛ける、身の程知らずの高単価(ファーマータナカ自身は全く自覚していない)が災いして、特に一般的な量販店では、納入価格で折り合いがつかず、取引に至らない場合が多いという経緯があったのだ。
又、一般的取引では、帳合(ちょうあい)の関係で、間に卸業者が入るのが一般的である。
現在でも、明治屋商事、ヤマエ久野、菱食様等と若干のお取引をしていただいているが、
卸業者様もしっかりとマージンを確保されるので、卸価格を一歩も譲らないファーマータナカの偏屈ポリシーと相まって、商談成立までの道のりは長いという現実が横たわったいるのであった。
もちろん真に価値ある商品であれば、価格がいくら高かろうと、直接取引の面倒さがあろうと小売店は採用するわけで、そこまで至らない商品力とファーマータナカの営業力の低さが否めないのも事実だ。
商談開始から苦節3年、紆余曲折はあったが、採用を決めていただいたハローデイ様、そして菱食様、さすがお目が高い、感謝感謝!!
しかも今回はまず、フルーツトマトジュース「森のトマト姫」プレミアムからの納品だ。
フルーツトマトッジュース「森のトマト姫」(レギュラー)は、充分な美味しさでおかげさまで、ファンもお取引先も増えているが、このプレミアムは、期間限定の逸品で、糖度10°以上で無塩、正しく優れものというべき一品だ。
(実際は、今の時期のジュースの原料のトマトが美味し過ぎて、現在製造中のジュースは全てプレミアムになってしまうという、うれしい悲鳴を上げている状態だ。しかも製造するや出荷という状態で、近づくお中元に充分な在庫が確保できるか不安な状態だ)
思えば、フルーツトマト栽培を開始した10年前、高糖度追及のための計り知れないリスクを負って(それは現在でも続いているのだが)、大量の不良品(裂果・軟果・尻腐れ果・変形果・規格外果・・・)を抱え、収穫出荷調製作業後の疲れ果てた体に鞭打って販売に彷徨し、或いは泣く泣く廃棄した日々を想い出す。
現在も厳しい農業情勢の中、経営はますます苦しさを増しているのも事実だが、生産するトマトのヘタと皮と種を除いて全て消費者のお届けしているこの究極のエコともいえる所業は、誰も褒めてくれないので、自画自賛するしかないだろう。
読者の皆さんも当社Webページより、どうぞ。