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テーマ:時代小説がダイスキ(480)
カテゴリ:宮部みゆき(時代小説)
本所深川ふしぎ草紙と同様の人情もの
怪談に分類する方もいるようですが、う~~~~ん、私にすれば人情もの・・・です。 『本所・・・』とは姉妹作品の印象。 12編の主人公は様々、物語の終わり方は希望に溢れるものもあれば絶望で満杯のものも。 〔鬼子母火〕 〔紅の玉〕 〔春花秋燈〕 〔器量のぞみ〕 〔庄助の夜着〕 〔まひごのしるべ〕 〔だるま猫〕 〔小袖の手〕 〔首吊り御本尊〕 〔神無月〕 〔侘助の花〕 〔紙吹雪〕 どれもこれも甲乙つけがたい物語だけれども、こうやってタイトルを書いてみてふっと読み返してみたくなる作品は、希望で終わる物語。 敬愛する佐野元春の『虹を追いかけて』より 人は誰れでも 時がたつにつれて 追いかけてた夢を 失いそうになる 人は誰れでも 虹が消えるにつれて そのきれいな心 失いそうになる 夢やピュアな心を失いそうになるとき、何を考えていますか? 恋人(愛)?正義?その他にもいろいろ考えることがありましょう・・・ それを集約してしまえば、『希望』 私どもはどのような絶望的環境に置かれても希望を見出しながら生きていく生き物なのではないか?と思う。 宮部さんがこの作品で書いているように、希望とは偉大で素晴らしいなものであると同時に冷酷極まりないもの。表裏一体。 一見絶望を匂わせながら、訪れる幸せ。 だから胸がスッとさせられてしまう。 以前の『本所・・・』でも述べさせて頂いたけれども、この12の短編も私に『綺麗な美しい少年の心』を呼び起こしてくれる。 こういう作品はいくつになっても読み返していきたいと感じている。 年齢に関係なくどなたでも読める物語でもありましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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