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2008.06.21
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宮部みゆきと最初に出会った作品。
とはいえ、当時(平成13年頃ですね)はこれを買うことはなく、結局後日レベル7を購入した。
当時は宮部みゆき=ミステリー作家という認識で、ミステリーとして面白そうなのは現代を舞台にしたもので、これを機に「龍は眠ると」か「魔術はささやく」「蒲生邸事件」といったものを手にとってきた。

当時新発売の堪忍箱は時代モノという理由もさることながら、タイトルの堪忍箱を斜め読みした際に「ん?よく分からんぞ・・・?」と結末のぼかし方が不満だったから。

今になってこの本を読んでみて、表題の堪忍箱への感想は今も大きくは変わらない。
けれども、この結末を書かずに読み手に委ねる手法は彼女の場合イヤミにならない。
「あ。やられた。ここで終わって。ここから先は自分で考えろってことね」
と、独り言が出る(勿論心の中です)

この短編集では、事件の解決や謎解きを知ることではなく、その事件(または事故)によって周囲の人間の心のヒダを味わいながら咀嚼することが読み手の醍醐味。
(だから平成13年の僕はこちらを手に取らなかったわけだ、という自己弁護?なるものも成立するのかな・・・・)

  〔堪忍箱〕
  〔かどわかし〕
  〔敵持ち〕
  〔十六夜髑髏〕
  〔お墓の下まで〕
  〔謀りごと〕
  〔てんびんばかり〕
  〔砂村新田〕

最も気に入っているのは〔お墓の下まで〕
人に言えない秘密をそれぞれ抱えながら、それでも真っ当に育てられた拾い子三人の心のヒダにはヤラれた
善悪併せ持つから人間ってのはマトモに生きていける生物なんだ。


次点としては〔かどわかし〕〔敵持ち〕〔てんびんばかり〕〔砂村新田〕
この4つは天国の手塚センセに漫画化して欲しいな~~という欲望が出てきて、脳内で勝手に漫画にしている。



□宮部みゆき 堪忍箱.jpg





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最終更新日  2008.06.22 01:28:35
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