434548 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

読書記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | 見たもの・聴いたもの(雑記) | その他(時代小説) | 佐野元春 その他Newsの類 | 大河ドラマ | その他(現代小説) | 司馬遼太郎 | 池波正太郎 | 山本周五郎 | 藤沢周平 | ホントは読みたくないビジネス書籍 | 映画「あ」行 | 宮部みゆき(時代小説) | 宮部みゆき(現代もの) | 阿刀田高 | 遠藤周作 | 洋書 | 宮尾登美子 | 佐野元春 Back to the Street | 佐野元春 Heartbeat | 佐野元春 Someday | 佐野元春 Visitors | 佐野元春 No Damage | 佐野元春 Cafe Bohemia | 佐野元春 NFと泳ぐ日 | 佐野元春 Time Out! | 佐野元春 Sweeet16 | 佐野元春 The Circle | 佐野元春 Fruits | 佐野元春 The Barn | 佐野元春 Stones and Eggs | 佐野元春 The Sun | 佐野元春 Coyote | 吉川英治 | 陳舜臣 | 映画「か」行 | 映画「さ」行 | 映画「た」行 | 映画「な」行 | 映画「は」行 | 映画「ま」行 | 映画「や」行 | 映画「ら」行 | 映画「わ」行 | 映画「数字など」 | 佐野元春 月と専制君主 | 塩野七生 | 星新一 | 村上春樹 | 有川ひろ
2009.01.04
XML
カテゴリ:山本周五郎

〔時代小説〕山本周五郎 つゆのひぬま.jpg年明けに読み終えたのも山本周五郎。
2008年を周五郎で〆め、2009年を周五郎で始める。
いったいどれほど読んできたのかと本棚に並ぶ周五郎作品は何冊になっているのだろうか・・・・
21冊!!
『読むも読んだり』の感も一入。


〔武家草鞋〕
武家もの

生真面目な性格が故に独善的に陥る武士の更生へ至る物語
・頑丈な草鞋を作れば『頑丈過ぎる』からもっと手抜きして作れと言われる
・道普請の工作方に出れば休みもなく働くが故に仲間達に『給金以上に働き過ぎる』と顰蹙を買う
・林の山葡萄を愛でようと手を伸ばせば『勝手に触るな』と持ち主の娘から詰られる

世の中は常に正しいことが正しいとは限らない。
何でも自責の念で考えることを説いている、とは書いたものの果たして他に術があるのか?
そのヒントは提示してくれていないように感じる
ちょっと片手落ち、というの正直な感想

〔おしゃべり物語〕
滑稽もの

『だちどころ』とはなんなんだ?
まぁ、でもいいっか(笑)
何でもかんでも包み隠さずに生きることの爽快さが描かれている。

〔山女魚〕
武家もの

亡き兄の遺書を巡る推理要素を織り交えながら『愛』とは何かを説いている
夫婦愛
兄弟愛

〔妹の縁談〕
おたふく物語の2作目(1作目がおたふく物語3作目が湯治とのこと)

陽気でドジなお姉さんと、しっかり者の妹。
妹の幸せを願う姉の物語。
ドジなキャラクターに設定していることで、ともすれば深刻で悲哀たっぷりな展開になりがちなことを回避できている。

『目黒の秋刀魚』の落語も出てきます。これがいい味を醸し出している。

〔大納言狐〕
平安期もの

何度か読んでこの物語で説く『皮肉』がようやく分かった。
平安期ものは苦手です

〔水たたき〕
下町もの

愛する女に浮気を薦める男の物語。
女性からすれば『?』な話に映るかもしれません。
ですが、男には『あ、この気持ち分かる』という意見も結構いるんではなかろうか
愛するが故にその愛を自分の手で『破壊したい』そんな欲望があります。
そんな思いをしたことがある男性諸氏には一読をお勧めします。

〔凍てのあと〕
市井もの

すべて納得ずくで罪を背負い、入牢したものの周りの偽証があまりにも完璧すぎたが故に世の中を信じられなって出牢してきた主人公(栄次)
駆け落ちしたはいいものの怪我により妻に稼がせる羽目になりその金の出自が不貞によるものではないかと不信に陥るもう一人の主人公(内田官之介)

人間不信同士が関わり合うことで再び人間を信じようとする結末、『凍てのあと』という題名のつけ方が『やるなぁ~』と。

〔つゆのひぬま〕
岡場所もの

私的には先の『水たたき』と対をなす一遍。
こちらは女性諸氏にお勧め。
岡場所で奉公する4人の女郎おひろ(25歳)、お吉、おけい(21歳)、おぶん(20歳)
『おひろ』と『おぶん』を物語の中心に据えながら『希望』を語りかけてくる。

『おひろ』を『寺島しのぶ』
『おぶん』を『吹石一恵』
『良助』を『安藤政信』
そんなキャスティングでいかがでしょう?

『つゆのひぬま』=『露の干ぬ間』(つかのまの間)

〔陽気な客〕

現代もの

これといって感想が出て来ない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.04 11:55:06
コメント(0) | コメントを書く
[山本周五郎] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.