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テーマ:時代小説がダイスキ(480)
カテゴリ:宮部みゆき(時代小説)
全ての登場人物が心に『痛み』を抱えながら生きている(正確には「死んでいる」お化けさんもいる) 生前はおよそ殺人嗜好者の坊主に魂を売り払い、マトモなことをしていなかったであろう『おどろ髪』にさえ、宮部みゆきの目線は温かい。 現代小説の『スナーク狩り』や『クロスファイア』での猟奇的な殺人者に対する目線が真逆(罪を犯した者には断固とした鉄槌を下す)な執筆であることを思えば、時代小説での彼女の目線と現代小説の彼女の目線の相違点はとても興味深い。 人情という単語は現在と30年前と300年前では随分と意味合いが変わってきてしまっている。 現在では他社に対して思い至らせてると、ともすればおせっかいだと言われる。 またはそんなことまで面倒見きれないよ、自分で対処してよ。というアティチュード。 これは私自身も含めて『おせっかい>人情』と感じる人が大多数になってきている。 30年前、私が小学校の頃はここまで人情が薄くなかったように思える。 例えば交通事故が発生していたとして、この頃は大挙して(やじうまも多かったけれど)周囲の人が集まってきていたのに、現在は『事故を起こした人が悪い、遭遇した人は運が悪かったんだ』と無言で通り過ぎていく人のなんと多いことか。 (私もそのうちの筆頭だ。) この『あかんべえ』 日本文化の人情の素晴らしさを気づかせてくれる作品。 【お薦めしたい人】 他者に対して「優しさ」で接することを忘れてことに気づき、取り戻したい人 【お薦めしない人】 お化けはホラー小説に限る!という人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.12.08 00:00:03
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