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2010.02.11
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カテゴリ:映画「ら」行
The Lovely Bones.jpg
演ずる人々の演技には申し分なし。
「中間の地」の創造物の実現力だって、決して遜色ない。
「アバター」が次世代なるものの創造物なんだから、現世代としての創造物としては最高峰に位置づけられてもいいんじゃないかと。

ただ....
何かが足りない。
「ガツン」と来る観劇者の感情に訴えかけるようなもの。
製作者たちの「意図」といえばいいのかな。なんだろう?メッセージ?
と、いうのも劇中における私の視点が主人公や犯人や父親、ありとあらゆる登場人物に移りがちで頭だとか心の整理がしづらかった。

ピータージャクソンは当初この映像化するにあたり、6時間以上もかかると考えていたようで、そこから削除削除としてこの2時間強に収めたらしいのだが、それにより登場人物が「この考えに至るまで」のエピソードが削られ過ぎているのやもしれぬ。
スーザン・サランドン扮するおばあちゃんが最たるもので、少なくともこの映画に登場してきた意義が非常に分かりづらい。いい演技をする女優さんなだけに勿体無いな、と。

この映画から感じ取ったものは「因果応報」
私ども男、よほどの聖者で無い限り性犯罪者予備軍である。
(頭の中では色んな妄想をしているんだから)
そういう、まだ妄想の世界だけで満足して、決して実世界に手を出さないように、という戒めの映画でもある。
犯人、最後には「因果応報」で報いを受けるのだが、彼の欲望の内側を殺されたスージーが客観的に解説しているところが「犯罪に走るかもしれない自分」に高い説得力で訴えかけてきた。
.....が、悲しいかな今のアメリカであれ日本であれ、殺人嗜好者は増え続けていくんでしょうが。

そうそう、この映画を観る1ヶ月ほど前に阿刀田高の「シェイクスピアを楽しむために」で「オセロ」の劇について知識を得ていたので、スージーとレイの恋物語を理解できた。
読書の知識が映画鑑賞に役立って得した気分だ。







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最終更新日  2010.02.11 23:48:30
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