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先日のマチュピチュからバスで降りてくる最中、ある観光ガイドにきかれた。
「Retamaはクスコの男と結婚しないの?」 ちょうどペルー人の男の異性関係のいい加減さにうんざりしているところだったのだ・・。 「クスコ男ってつきあったものも、つきあわなかったものも含めてぜんぜんだめ。信じられない。おまけにそれがみんなColega(同業者)だったりするから。 男運が悪い。ただそのために順調にラテン男と結婚した人が理解できていないラテンの男女関係も垣間見てきた。 しかし理解・観察はできても自分では受け入れられない部分もある。 同棲相手がいるのに平気で愛していると言ってくるのもいる。 最近出会った最悪の人間。いや知っていながら、ようやく最悪だと気づいた人間。 過去の日記にも出てきた 日本語でガイドをしているクスコ人だが岡山弁をしゃべる男。 実は知り合って一年になる。 実はこれがとんでもないPendejo(ペンデホ、異性関係がいい加減な人間)のmentiroso(メンティロソ=うそつき)であった。 バツイチで16歳の子供がいるが、一見まじめに見える。英・西・伊・日と四ヶ国語ができ、おまけにイタリアや日本に住んだことがあるのでそういう先進国の常識がわかるかな?と思っていた。 しかし彼も立派なペルー人だった。 日本に妊娠中の恋人がいるのを隠して私や別の女に”つきあいたい”と声をかけていたのだ(あるいはつきあっていた)。 昨年9月に私に声をかけてきて、自宅に食事に招待されていたのだが、まったく興味がわかなかった。 そして私はメキシコ・キューバを旅行し、間があいたあ。帰国後、彼がクスコの街中で日本人女性と歩いているのを見かけた。 はは~ん、日本に恋人がいるにもかかわらず私に声をかけてきたのか! 細身でまじめで清楚な感じで、女性から見ても好感がもてる彼女はクスコに3ヶ月間滞在してスペイン語の勉強もしていたようだった。 Wは彼女をフィエスタにもつれてきた。 ある土曜の夜、パブGで 「ねぇ、友だちになって!」 と言われた。サルサを習いたいのだが、どこに行けばいいのかとも相談をうけた。 私は仕事があるし、他にもしたいことがあるのでその話はそれで終わりになった。 彼女が言葉の通じない異国でさびしがっているのがみてとれたのが気になった。 Wには彼女が日本に帰るときにはお別れ会しようね、と言っておいた。 そのお別れ会をすることもなく、彼女は日本へ・・。 Wに非難のメールを送ると、 「独身パーティしよう♪」 その後すぐ、私に声をかけてくる。私はただ一緒に踊りに行く相手としか見ていなかった。 彼が肩に手を回してベッタリしようとするものなら、 「日本のカノジョはどうしたの?」 と常に私は聞いていた。 「おなかの調子が悪いみたい・・」 ある夜、サルサで盛り上がって帰るタクシーの中、彼は 「チュウしようか」 私の答えは当然 「イヤです!」 その後私に向かって、抱っこしたいの、おんぶしたいの・・といってきた。 まったく彼に対して興味がわかず、踊りで楽しんで・・って言う関係だけを求めていたのに、それ以上を求めてくる。 今度は異常にセックスの話をはじめた。いつも避妊具(preservativo)を準備しているのだと言う。 「もう6ヶ月もしていないんだよ」 なかなか落ちない私に、あきらめたのかWは別のクスコの女性Mに走る。 日本語でガイドしているが色白の美人で相当な遊び人。男の扱いがうまい。日本に住んだことがあって、日本語がぺらぺらだが、日本でいったいどんな仕事をしていたのだろうと思わせる日本語をしゃべる。 この二人の関係は観光業界では知られた仲になっていたようだ。 一方私は踊りに行く相手が減ったのでイライラしていると、彼は再び私に声をかけてきた。 8月下旬のことだ。 「つきあえないか?」 当然私は彼の女性関係を聞いた。 彼は雄弁にクスコ女Mの話をしてきた。 「彼女には夫も子供もいるし、少し距離をおけないか、って彼女に言ってやったんだ」 その間も彼女からメールが入る。 「Mが”寂しい”って言っているんだよ」 ふ~ん。 「でもMのことなんてどうでもいいのよ。日本の恋人はどうなの」 「カノジョはペルーの生活に適応できなかったんだ。ペルーのにおいを嗅ぐと吐き気がするって・・」 Mについてとは対照的にあまり多くを話したがらなかった。 それ以降、彼とのチャットは続く。 むやみやたらにキスマークを送ってきたり、まじめな話をしてこないので少々うっとうしく、あまり気乗りがしなかったのだが・・。 そして9月初旬彼は日本へ。 日本人観光客が一番多いときに・・。変だな、と私は首をかしげていた。 その後もチャットは続く。 彼の滞在先からして、日本人の恋人の場所にいるのは明らかだった。 「ねぇ、彼女はどうしてる?」 「元気だよ。よろしくっていっておこうか?」 「うん、お願い」 それ以降、仕事が忙しく、チャットしていなかったがある日。 空港に行く前にインターネットに入るとWがチャットに入り込んできた。5分ほど会話したが、仕事に行くのを理由にチャットを途中で断った。 空港で待っているとMが話しかけてきた 「Wに子供が生まれたんだって・・X月X日に・・」 え?妊娠していたの? 一度たりともそんな話をしなかった。 たった2週間前に彼女のことを聞いたときには何にも言わなかった。 ちょっと待って、X月X日って今日じゃない! チャットのときに何にもいっていなかった。 この男は! その後、チャットの履歴を読み返した。日本の恋人のことをにおわす様子はまったくなかった。 ひたすら私との”関係”を築きたいと思える会話しかなかった。 「一緒に旅行行こう!」 なんてのもあった。 会話の中に “Soy honesto(俺は正直者だ)” 正直者? 見事に真実を隠しとおして遊ぼうとした男・・ 「ハハハ、それは典型的なラテン男の行動だよね」 聞き終わった同僚ガイドはそう応えた。 もうイヤっていう感じ・・もう男性不信になっちゃった。。 「いいじゃないか・・君もラテン女になったらいいんだから・・」 つづく・・・ 世界遺産クスコの退屈な日常もよろしく! ブログランキングranQ モーツァルトの“女はみんなそういうもの・・” ラテンアメリカ宗教と社会 ラテンアメリカ研究への招待改訂新版 ラテンアメリカの女性群像 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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