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2016年06月02日
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カテゴリ:陽明学
 
体充曰く、左様に候はば、中行にいたらざるうちは、
儒門の学者も、仏家の学者もおなじことにて候や。
 
師の曰く、その心の位〔くらい〕、意馬〔いば〕の奔走は、
初学の間は同じけれ共、その修行の道は真妄各別なり。
たとえば山にのぼるがごとし。
儒門の学者の力行〔りょくこう〕する道は、
峯までよく通じぬる定まりたる道をのぼるがごとし。
平常不易の道なる故に、是を天真と云うなり。
仏家の学者の修行する道は、山八分にき(切)れとありて、
峯頭〔ほうとう〕まで通ぜざるすじの、
のぼるべき道なき所を木かやをわけてのぼるがごとし。
険阻にして道なく、人間のとおらざる所なる故に、
これを妄行〔もうこう〕と云うなり。
初学の間心の位のちがわざるは、山をのぼるみちのほどおなじければ、
その高下〔こうげ〕のろく(陸)なるがごとし。
しかれ共、あし(足)下〔した〕の道、
真にしてのぼりやすきと、妄にしてのぼりがたきとは各別なり。
よくよく体認あるべし。





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Last updated  2016年06月04日 15時47分16秒



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