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カテゴリ:ミステリとファンタジイの館
「ウロボロスの純正音律」竹本健治
長編マンガの描き下ろしの依頼を受けた竹本は、<玲瓏館>の一室を借りて作業を開始した。怪しげな使用人たち。アシスタント陣。そして館に集まった錚々たるミステリ作家・評論家・編集者たちの面前で、突然『モルグ街の殺人』見立ての殺人事件発生! 一同は早速推理合戦を開始するが、真相に辿り着けないまま、第二の見立て殺人が起こってしまう。彼らは果たして犯人をつきとめ、新たな凶行を阻止できるのか? 重層する暗合。舞い踊るペダントリー。ミステリファン待望の「ウロボロス」シリーズ完結篇。8年の制作期間を経て、ついに堂々完成! <主な登場人物> 綾辻行人/河内実加/喜国雅彦/北村一男/北村薫/京極夏彦/国樹由香/倉阪鬼一郎/篠田真由美/千街晶之/竹本健治/遅塚久美子/南雲一範/西澤保彦/東雅夫/福井健太/南澤大介 今回のウロボロスは、作中作の入れ子などの凝った仕掛け?はなく、読みやすいモノとなっているが、残念ながら、数々の蘊蓄には、閉口してしまい飛ばし読みするところもあった。 「ヒカルの碁」は、全巻持っているし、多少の囲碁の知識はあるけど、歴史やら手順やら詰めをここまでか、とばかりに書かれてあると、もう手に負えない。 音楽理論のところも、最初は判ったつもりで読んでいたが、しまいの方では字を追っても頭に入らなくなってしまった。 今回の登場人物の中では、京極さんの活躍が凄かった。でも、これらの登場人物って、どこまでがホントなんだろう? メイントリックというか謎は、完全に予想外。こんなのあり?汚い・ズルイ、という意見もあると思うけど、ミステリというより、ミステリ仕立てのオモシロ本として楽しむ種類の本だなあ。 ウロボロスの純正音律 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 8, 2006 09:49:19 AM
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