カテゴリ:「かくあるべし」の発生
イチローのスランプ脱出方法が面白い。
イチローはスランプのときベストの状態を思い出さないことだという。苦しいときに一番よい状態を思い出すと、理想の状態と現実との大きなギャップを感じて余計に苦しくなるという。これは森田でいう思想の矛盾の回避ですね。 普通の選手は好調時のフォームなどをビデオに収録して、それを見ながらスランプ脱出の手掛かりにしているという。 イチローの場合は、良くも悪くもない普通の状態、つまり中間地点を修正の参考にしているという。 バットの状態が常に完璧でないといけないというような選手は、野球の世界では長くはやっていけない。外的要因によるそれなりの誤差に対応できる技術を備えるべきだという。 我々に置き換えてみると、完全主義、理想主義で自分を追いつめてゆくと、現実とのギャップに苦しみ、手も足も出なくなってしまいます。目標は達成可能な少し努力すればできるところに置けば、やる気も出てくるし、達成すれば自信にもなります。 かくあるべしに力点を置くのか、かくある自分に力点を置くのかの違いだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.04 06:55:22
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