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森田理論学習のすすめ

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2016.02.13
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W・ミッチェルさんは過酷な運命に翻弄された人です。

彼は、1971年にオートバイに乗っていた時にクリーニング屋のトラックと衝突事故を起こしてしまいました。肘は砕け、骨盤も折れた。
しかも、燃料タンクのふたが開いてしまい、中のガソリンがまき散らされ、全身にガソリンを浴びた状態で、ガソリンに火がついてしまったのです。
この事故で、ミッチェルさんは全身の65%に大やけどを負い、顔もやけただれ、手の指も黒焦げになってねじれ、足はむき出しの赤い肉だけになった。

初めて見舞に来た客のなかには気を失う人もいた。
意識は2週間後に何とか取り戻した。
それから4カ月の間に、13回の輸血、16回の皮膚移植手術を受けた。数か月のリハビリを経て、この障害に慣れるのに何年もかかった。

しかし、そんなミッチェルさんをまたも不幸な出来事が襲います。
あれから4年後、今度は、ミッチェルさんが操縦していた飛行機が墜落し、その事故で腰から下が麻痺してしまったのだ。

そんな過酷な運命に翻弄されたミッチェルさんはこんなことを言っている。
『事故にあう前は、できることが1万あったのが、今では9000になったかもしれない。
失った1000のことをくよくよ考えながら残りの人生を過ごすこともできるけれど、ぼくは残った9000に目を向けることにしたんだ。
そして、残された9000のうち、100も達成したら素晴らしい人生になるだろう。』

素晴らしい考え方だと思います。
そして、ミッチェルさんは、その後、友人と事業を興し、成功をおさめます。
さらに、やけどで変わってしまった顔、なくなってしまった指、動かなくなった下半身、そんなハンデをものともせず、ミッチェルさんは市長に立候補し当選したのです。
こうしたミッチェルさんの人生は多くの人に勇気を与え、世界中から講演の依頼を受けています。
(7つの習慣 ショーン・コヴィー キングベアー出版より引用)

普通人間は、人の長所、恵まれているところと、自分の短所、欠点を比較して、他人をうらやみ自己否定します。
ミッチェルさんはそんなことよりも、自分の存在そのもの、自分に与えられた能力、自分が獲得した能力、自分の性格を正しく認識してそれを活用していくことが大切だと言われています。
生まれながら障害を抱えている人もいます。
五体満足に生れても、不幸にして、身体的ハンディを負ってしまうこともあります。
体の自由が効かず、不便です。
自分の不幸を呪って嘆き悲しむばかりではつらいばかりです。そこを出発点として生きていく。
残された機能を見つけて、活路を見出して、精一杯生きていくことは大変意味があります。
これこそ森田でいう、己の性を活かす、唯我独尊の生き方だと思います。





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Last updated  2016.02.13 07:00:47
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯@ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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