カテゴリ:森田理論の基本的な考え方
集談会がマンネリで面白くないという話を聞くことがあります。
参加することが苦痛になっている状態です。 参加することを取りやめたいのだが、世話係をしているので取りやめることができない。 また取りやめても神経症の苦しみが続くと思うので二の足を踏んでいる。 なんとかマンネリ状態を打破できないものでしょうか。 今日はこの問題を取り上げてみました。 マンネリに陥っている状態は、イヤイヤ仕方なしではありますが、行動できている状態です。 気分本位になって逃げていない。この点は大いに評価できます。 この状態は低空飛行をしている状態です。墜落しているわけではありません。 何とか前に向かって飛び続けているという点がよいところです。 一旦墜落してしまうと、体勢を立て直すのは容易ではありません。 ここでの問題は、慣れてきて緊張感がなくなっているということです。 差し迫った問題がないために、精神が弛緩状態に陥ってしまっているのです。 森田では精神的には、緊張状態と弛緩状態のバランスを意識することが大切であるといわれています。 この場合は、精神を緊張状態に切り替えることが必要になります。 そのために森田理論を応用することをお勧めいたします。 森田の行動の原則に「見つめ、感じる」というのがあります。 「見つめる」というのは、不安や心配でいっぱいのときでも、まず自分の周囲の状況に視線を向けてみることです。 「感じ」が湧いてくるまで目を向けてみましょう。 何をどう見つめ、感じるようにすればよいのか。 今は集談会にイヤイヤ仕方なく出席しているわけですが、その中にきっと不具合、問題点、課題、改善点、改良点があるはずだという意識を持って見るようにするのです。 なにか一つそういうものを見つけようという意識があれば、事実を今まで以上によく見るようになります。 見つかったら手帳などにすぐに書き留めておくことです。 これは宝の山ですからみすみすとり逃してはもったいないところです。 するとしだいに精神が緊張してくるはずです。 弾みがついてきて、その他こまごましたことに気づくようになります。 これがマンネリから脱出するコツになります。 次にそれを整理してみましょう。 ・すぐに出来ること ・時間がかかるもの ・時期をずらす必要があるもの ・他人の協力が必要なもの ・他人に任せた方がよいもの ・資金が必要なもの ・能力や技術の習得が必要なもの とりあえず取り組みやすいものを一つに絞って即実践していく。 それが呼び水となって行動に弾みがついてくると思います。 このようにして精神が緊張状態に転換してくれば、マンネリ化は打破されて、集談会に参加して学習することが楽しいと思えるようになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.31 10:25:38
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