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日経平均大引け：日経平均、４月１５日以来の１万１２００円台乗せ
【経済ニュース】2010/04/27(火) サーチナ

　　大引けの日経平均株価は46．87円高の11212．66円、ＴＯＰＩＸは0．92ポイント高の997．63ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は595、値下がり銘柄数は957、出来高は概算で22億248万株、売買代金は概算で1兆6167億円でした。

　　27日の東京株式市場は「前半安・後半高」となり続伸した。大引けの日経平均は46．87円高の1万1212．66円と続伸。終値ベースで1万1200円台に乗せるのは4月15日以来。

　　朝方は現地26日の米国市場でＮＹダウは小幅ながらも6日ぶりに続伸したものの、金融株に売りが出たほか、ハイテク株比率の高いナスダック指数が5日ぶりに下落するなど相場つきがよくなかったことを受け売り先行でスタート。ドル・円が1ドル＝94円割れと円高方向に傾いたことや前日の全面高・大幅高の反動から前場は軟調に推移した。

　　後場に入り、指数寄与度の高いファナック <6954>などの好決算やソニー <6758>の買い人気化などから一気に買い戻しの動きが加速。一部では国内年金買い観測なども浮上して、日経平均はプラス転換した。午後に入り、為替が落ち着いた動きとなったことも買いにつながった。

　　ファナックが後場急伸。4月6日の年初来高値を一気に更新し、08年6月以来の1万1000円台回復。午後1時半に2010年3月期の営業利益を従来予想の472億円から550億円に増額修正し、買い人気に一気に“火”が付き、売買代金トップに躍り出た。ソニー <6758>が上げ幅拡大、2週間ぶりに3400円台を回復した。日経平均株価が25日移動平均線を上抜いたこと、市場心理が好転したことも相乗効果となった。ダイハツ <7262>が午後零時50分の2010年3月期の増額修正と2011年3月期の増益見通しを好感しプラス転換。日立金属 <5486>が営業益が前期比2．5倍増見込みとなり、「ポジティブ・サプライズ」となった。東ソー <4042>が後場に入り、1月14日以来の年初来高値を更新。川崎重工業 <7012>が6日続伸し連日の新値追い。

　　半面、商船三井 <9104>が「材料出尽くし」に一段安。前日に海運株が全面高商状となった反動もある。三井住友ＦＧ <8316>が下げ、三井物産 <8031>、三菱商事 <8058>など総合商社株が朝方から軟調展開。仕手系材料株のルック <8029>も急落。