000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

年率200%の株式投資ブログ

年率200%の株式投資ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

フリーページ

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

お気に入りブログ

東京サラブレッドク… lodestar2006さん

香山先生香山先生か… ミカオ建築館さん

2024年5月の運用結果 snoozer8888さん

株式投資で小遣い稼… たつみ@MAさん
しんの株式投資日記 ソンキンさん
2009年06月17日
XML
■注目した記事(6/17 11面)

退任後は株主として
武田薬品 武田国男会長

企業文化保ち 世界で勝負

■記事への素朴な疑問

25日に開く株主総会で退任する武田薬品工業の武田国男会長(69)は、
「自分たちの企業文化を保ちながらグローバル化を進めていくべきだ」
と強調したようです。

今後は株主として同社を見守りますが、株主として、
「社会に貢献できる企業であってほしい。難病の薬を開発するなど、
中小企業にはできない貢献に力を入れてほしい」と述べています。

本日は、製薬大手のタケダを取り上げます。
それでは、08年度まで直近5年間の財務状況を基に分析を行います。

武田薬品工業株式会社(タケダ)の決算・財務分析はこちらから


■武田薬品の損益計算書P/Lの視点

08年の営業利益を除いて、堅調に増収増益を続けてきました。
08年の各指標の規模、前期比伸び率は以下の通りです。

売上高  1.4兆円  (5%増)
営業利益  4200億円 (8%減)
純利益  3600億円  (6%増)

08年の営業利益減は、販管比の悪化、
特に研究開発費における開発品目の
アライアンス活動コストの増加に因るものでした。

グラフで見ても、例年同じバランスで増収増益を
続けてきたことがわかりますが、やはりタケダで特筆すべきは、
その営業利益率の高さでしょう。

08年は上記の通り、なんと30%もありますね。
それまでも、30%以上を維持しています。

セグメント別に医薬事業だけで見ると、08年は32%、
05年は41%にもなっており、世界の製薬業界に肩を並べる、
又は上回るパフォーマンスです。

次に、実際のキャッシュの流れを見てみましょう。

武田薬品工業株式会社(タケダ)の決算・財務分析はこちらから


■武田薬品のキャッシュフロー計算書C/Sの視点

常にFCFプラスであり、営業CFは多少波を打っていますが、
3000億円前後で推移しています。

投資CFは06年からプラスに転換しており、
有価証券の売却益で08年は1000億円です。

設備投資は年によって100~500億ほどのメンテナンス投資をしています。

財務CFは常にマイナスで、配当・自社株買いに因るもので、
08年はマイナス2600億でした。

営業CFだけでなく、投資CFからもキャッシュが大きく流入し、
潤沢なFCFを創出していることが分かりますね。

それでは、この様子が貸借対象表B/Sにどのように反映されているか、
見てみましょう。

武田薬品工業株式会社(タケダ)の決算・財務分析はこちらから


■武田薬品の貸借対象表B/Sの視点

総資産は07年の3.1兆円から7%減少し、08年は2.9兆円でした。

運用面では投資等が4000億から2600億円に、
調達面では株主資本が2.4兆円から2.3兆円になったことが、主な変化です。

現金比率が60%、株主資本比率が80%となっており、
非常にキャッシュリッチな財務体質です。

武田薬品工業株式会社(タケダ)の決算・財務分析はこちらから


■武田薬品のまとめ

堅調に増収増益を続けており、営業利益率は例年30%以上を維持しています。
(損益計算書P/Lの視点)

常にFCFプラスであり、06年からは有価証券の売却益により、
投資CFもプラスとなり、潤沢なキャッシュが流入しています。
(キャッシュフロー計算書C/Sの視点)

現金比率が60%、株主資本比率が80%と、非常にキャッシュリッチな財務体質です。
(貸借対象表B/Sの視点)

製薬開発には多大な研究開発費、また後続の各段階でも莫大な費用が必要であり、
また、その研究が実を結ぶまでには10年かかることもザラにあるため、
非常にキャッシュの多い体質となっています。

冒頭の武田国男氏の意向にあった通り、今後も当社はこの資金力を活かして、
社会に貢献できる長期の視野を持った投資を行って欲しいですね。

ちなみに同社の有報、見てみてまず初めに思ったことがあります。

「1 業績等の概要」において、多くの企業が出だしに記載する、
「当連結会計年度は米国のサブプライムローン問題をきっかけに
金融不安が拡大し・・・企業収益を悪化させました。」
という表現がありませんでした。

武田薬品工業株式会社(タケダ)の決算・財務分析はこちらから


この「1日1分!企業分析 本日の日経注目企業の分析」では、
既に40社近くの企業の有報を見ていますが、ほぼ初めてだったように思います。

製薬業界としてはどうかと思い、他にも第一三共、エーザイ、
アステラス製薬も見てみましたが、上述の文言がありませんでした。

不況に動じない製薬業界の特質が、有報のこんなところからも推察されますね。

以上の分析でご不明な点等ございましたら、
是非シェアーズまでご連絡ください。
感想もお待ちしております!
support@shares.ne.jp





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年06月29日 16時15分00秒
コメント(0) | コメントを書く
[実践!企業価値評価] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.