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テーマ:防犯(381)
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被害届を出さなかった(出せなかった)女性の話です。 25歳の若い小柄な女性A子さんが、大阪難波で一人で買い物を楽しんでいました。時間は暗くなり始めた夜7時過ぎ。少し暗がりになった道を歩いていると、いきなり見知らぬ男性に物陰にひっぱりこまれ、息が止まるほどの強い力で首をしめらました。A子さんは、声を出すひまさえなかったといいます。 A子さんに命の別状はなかったものの、その後男性は何も言わずに逃走。サイフなどの金品にも手をつけず、A子さんはその男性と過去に一度も会ったことが無いとのことでした。結局、犯人の犯行目的は分からないままとなっています。 その女性は、事件以降、男性恐怖症となり、確かにお金も命も無事でしたが、精神的なショック、PTSD(トラウマ)を抱えてしまいました。 女性は、被害届を出していません。理由は、特に被害がなかったから、ということです。意外とよくきくのですが、「被害にあっていない」と。しかし、首をしめられただけ(?)、かすり傷だけだから、もしくは、お金などは盗まれていないから、だから「被害にあっていない」とおっしゃられる方がいます。 でも、それは被害にあっています。 警察に被害届けを出せば安心というものでは無いですが、少なくともパトロール強化や犯人逮捕の可能性もあります。ただし、車上あらしや侵入盗被害の場合は、何も被害が無さそうでも、絶対に通報すべきです。(いずれの被害にあわれた方でも、精神的ショックの度合いによって、私は必ずしも届けを出す必要はないと考えています。) 小学校乱入事件、連れ去り事件(誘拐)、ひったくり、途中狙い(銀行からお金を引き出し、出てきたところでひったくる行為)など、本当に無防備、無意識では危ない時代です。 防犯ブザーを持つ、ひったくり対策(自転車かごにネットをはる。荷物は道路側に持たない。サイフはポケットなど)をする、小学校乱入にいたっては学校側の意識が問題となりますが、もし、まだ意識の低い方がおられるようでしたら、今すぐ「防犯意識」を高めていただきたいと思います。 明日、というより今日は我が身かも知れません。もちろん悪いのは、犯人だということは確かです。でも、誰が悪いとかではなく、あなたが被害者にならないようにすることが、今一番重要なことだと私は思います。 最後に、人通りの多い場所でも、誰もいない暗がりでも、危なさは同じなんだな、とA子さんは悟られたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年12月18日 18時50分29秒
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