NIPPONの靴
前回の続きです。というものの、なんだか、うまくまとめられないテーマに手を出してしまった気がします。昨日、一昨日と続きを書こうとしたのですが、いつも以上に散漫な取りとめのない文章になってしまいました。今日こそ、三度目の正直!!通勤時間に電車に乗っていると、ビジネスマンが回りにたくさんいます。そして、その人たちの足元を見ると、しっかりとした紐靴を履いている人は、10人に1人ぐらいの割合でしょうか。後は合皮の靴だったり、ビジネススニーカーだったり、ヘンテコな飾りのついたスリッポンだったりと、まあさまざまです。そして一様に、色は黒。某万年筆屋のオヤジさんが「黒靴は、ありきたりで無個性だから好きじゃない」という気持ちもわかります。また、紐靴でも、リーガルあたりのガラス加工をされている靴を履いている人が多いですね。偏見かもしれませんが、そのガラス靴は手入れがあまりされておらず、つま先がガタガタな事が多い気がします。しっかりと手入れされた革靴を履いている人は電車の車両に数人といったところかなというのが個人的な印象です。スーツ、鞄、時計は立派なものを身に着けているのに、靴だけ激しく見劣りしている人が多すぎます。そんな、本格靴の土壌がないこの日本で靴に何万、何十万とお金をかけるのは、一種の道楽者なんだろうと、最近ではつとに思います。日本の靴、ここの靴が好きでリピーターとなっている人も数多くいるのでしょうが、そのような人達も、日本メーカーの靴と海外メーカーの靴、どっちかを選べといわれたら、海外メーカーに行く人が多いのではないでしょうかね。普通の人は、靴に何万もかけない。拘る人は、逆により良い(と思われている)海外メーカー品に行ってしまう。そして、国産メーカーの靴はその間の不毛地帯に位置している気がします。リーガルまで知名度があれば、話は別でしょうが、それ以外のメーカーにとっては、マーケティングの対象をどこに持っていくか厳しいのではないでしょうか?そして、現状を見る限り、不特定多数の人たちに知ってもらおう、マニアの人たちに認めてもらおうという動きが取られているようには見て取れません。いや、その言い方は語弊がありますね。効果的な動きが取られていないのではないかと思います。一例として、スコッチグレインの広告を何度か見たことがあります。日経新聞や、週刊誌の裏1面を使っていますが、恐らく意図するところは、ビジネスマン、それもある程度高い年齢層をターゲットにしているのだと思います。だけど、靴が2足写っているだけの写真では、大した興味を得られないのではないかなーと思います。この靴を履くことによって得られるメリットをわかりやすく提示してあげれば、興味を持つ人は出てくると思いますが、あの宣伝にそのような効果がどれだけあるかは疑問です。また、国産靴といって、相手にしていないような人達にもその良さを見せられるような宣伝にもなっていません。もっと攻める姿勢があれば、良い物を作っているだけに、より効果が見られると思います。そのようなアピールの仕方が中途半端で、前回書いた、一歩引いてしまっているという気持ちに繋がります。広告業界にいるわけでもないですし、マーケの勉強を正式にしたわけでもないので、どこまで信用性があるかわかりませんが、きいてもらえれば、アイディアはいくらでも出しますよ。さすがにここで一個一個書くのもアレですしね・・・と、結論を出さないまま、話を終わらせてしまいますが、先週、ヒロカワ製靴よりメールがありました。下記にその内容を転載します。今回は、9月に開催される海外展示会の出展に関しましてお知らせ致します。下記が出展予定の展示会名と日時の詳細です。↓↓↓ここから↓↓↓中国・上海 ●CIFF2009(China International Footwear Fair):9/2~4●Japan Fair2009日中文化交流ウィーク Shoes From TOKYO : 9/4~6イタリア・ミラノ ●MICAM2009 : 9/16~19 「CIFF2009(中国国際靴類展示会)」は上海で毎年9月に行われており、併催の「中国国際皮革展示会」「モーダ・上海展示会」と合わせて、出展企業・団体数は世界40の国、地域の1,000以上に及び、世界中から15,000人もの来場者が訪れます。 「MICAM2009(国際皮革製品見本市)」ではジャパンブースが設置され、日本の革靴メーカー13社(紳士靴メーカー7社、婦人靴メーカー6社)が出店を予定しており、メイドインジャパンの品質、デザインの良さをPRします。スコッチグレインでは春の開催にも出展致しました。 「MICAM」は今回出展社数1,600社を予定しており、前回は36,500人という来場者数を誇っています。毎年春と秋に開催される、最大規模の国際見本市として世界の靴バイヤーが多数来場する展示会としても有名です。 スコッチグレインは上記の展示会において、日本ならではの品質やデザイン・製法に対するこだわりを世界に向けて発信して参ります。↑↑↑ここまで↑↑↑イタリアの展示会では、日本の靴メーカーが共同でブース展示をするようですね。是非とも、メイドインジャパンの靴の良さをアピールして、海外の人に認知してもらえればと思います。海外で評価されれば、本国の日本でも改めて評価されるでしょうから。長い道のりかと思いますが、頑張って欲しいと思います。次回、工場見学編に戻ります。はぁ~長かった・・・読んでいただいた方、お疲れ様でした。