ふるた技工所(てっこうしょ)

今更ながら ATOM330+ION マシンに Fedora13 をインストールする。グラフィックスドライバを NVIDIA 製に差し替える。特に何もしないで NVIDIA ドライバをインストールすると、次の様にエラーになる。

ERROR: The Nouveau kernel driver is currently in use by your system.

以下はNVIDIA-Linux-x86-285.05.09 ドライバ(リンク先にて環境を選択)をエラーを回避してインストールした記録だ。

1. まず説明ファイルを取り出す。./NVIDIA-Linux-x86-285.05.09/ ディレクトリが作られその中に README.txt が入っている。

$ ./NVIDIA-Linux-x86-285.05.09.sh -x

open source の NVIDIA ドライバ nouveau が既にインストールされているので、これを無効にする設定をここから手順 4 の間でする。詳細は README.txt に書かれている。

2. /etc/modprobe.d/nvidia-installer-disable-nouveau.conf を追加する。NVIDIA ドライバのインストールが途中で失敗している場合は多分追加済みになっている。内容は次の通りだ。

# generated by nvidia-installer
blacklist nouveau
options nouveau modeset=0

3. /boot/grub/grub.conf を編集する。これも nouveau を起動時から使わない様にする設定だ。kernel 行を次の様にする。

rdblacklist=nouveau 追加
rhgb quiet 削除

次の様になる。

title Fedora (2.6.34.9-69.fc13.i686.PAE)
        root (hd0,1)
        kernel /vmlinuz-2.6.34.9-69.fc13.i686.PAE ro root=UUID=998ee72a-3a16-4f81-b8cd-9e042519b163 rd_NO_LUKS rd_NO_LVM rd_NO_MD rd_NO_DM LANG=ja_JP.UTF-8 KEYTABLE=jp106 rdblacklist=nouveau
        initrd /initramfs-2.6.34.9-69.fc13.i686.PAE.img

4. 一端リブートする。

5. ssh でリモートで入るか、Ctrl+Alt+F2 でテキストモードでログインして root になって作業をする。

6. 既に起動してする X server を停止する。vncserver 等の仮想サーバーも停止する。nouveau モジュールを kernel から外す。

# /sbin/init 3
# /etc/init.d/vncserver stop # VNC server を使っている場合
# rmmod nouveau

7. NVIDIA グラフィックドライバをインストールする。

# ./NVIDIA-Linux-x86-285.05.09.sh

8. 解像度がうまく選べない場合は、/etc/X11/xorg.conf を編集する。もし、/etc/X11/xorg.conf が無い場合は nvidia-xconfig を root で実行すると最低限のひな型が /etc/X11/xorg.conf に作成される。Monitor セクションに次を追加する。HorizSync の上限値を大きくすると、もう少し高い解像度が使えるかもしれない。

    HorizSync 28.0 - 90.0
    VertRefresh 59.9 - 60.0

Monitor セクションは次の様になる。

Section "Monitor"
    Identifier    "Monitor0"
    VendorName    "Unknown"
    ModelName     "CRT-0"
    HorizSync     28.0 - 90.0
    VertRefresh   59.9 - 60.0
    Option        "DPMS"
EndSection

9. GUI にて設定する場合は、次の様にする。

# nvidia-settings &

で、ここまでして弄りたいのは、シリアルドライバかな。