カテゴリ:電子工作
Bluetooth マウスBSBMBB10Nが壊れた。アルカリ電池液漏れで、電池タブ腐食、基板腐食、ランド剥離してしまった。大きい bluetooth マウスが有っても良いかなということで、2 個目として買った。
![]() 久しぶりに開けてみる。アルカリ電池が液漏れをしていた。かなり重度だ。電解液として使われていた水酸化カリウムと思われる結晶が電池の正極を隠すようにできていた。 ![]() ここまで液漏れしているのは初めて見る。電池は詰まった結晶で固く外れにくくなっていた。 負極側の端子に水酸化カルシウムの結晶が詰まっていた。「壊れたなぁ」この時点で基板に載った部品は水酸化カルシウムで回復不能なまでに変質している可能性を考えた。僅かに端子の再建で直る可能性も考えていた。 ![]() 中から、カラカラと音がする。結晶が中に散らばっているな。 正極端子も結晶が詰まって見えない。アルカリ電池って正極・負極とも大量に液漏れする様な構造だったっけ? ![]() 外した電池を見てみる。アルカリ性の結晶が散らばるので、できれば早く始末したいところだ。触れた道具も洗浄する必要がある。 ![]() 負極が黒くなっていた。電極の錆びにしては様子が変だ。あれ?マンガンが漏れているの?マンガンって正極剤のはず。酷い液漏れは自己ショートが原因かも。 ![]() 蓋を磁石で止める構造なのかな。磁石に黒い細く砕いた石状の粒が付いていた。拭いても磁石にくっついて取れない。これから画像に出す基板や電池電極に磁性を持った材料はこれほど多く無さそう。 ![]() バッテリーホルダーも同じような黒い物質がこびり付いているので、電池から出た物質だろう。マンガンって磁性強いのか。Wikipediaに「ラテン語で「磁石」を意味するmagnesにちなむ」とあった。なるほど。 参ったな。水酸化カルシウムと二酸化マンガンとも漏出しているのか。二酸化マンガンって金属にこびり付きやすかったような。 分解した時に電池ホルダーの負極端子は元の形が分からないくらい変形してしまった。元の太さも全く分からないくらいに痩せてしまっている。 ![]() bluetooth module を狙ったように漏れた液が掛かり、青銅色に変色した結晶を作っていた。固くなっている。ああ、ダメだな。RF モジュールなので変質による回路特性変化は致命的だ。ベース基板の 1246 という刻印は 2012/46週の製造かデザインを意味しているはず。殆ど使わず 7 年間で壊したのか。 底面は、まあまあ綺麗な状態だった。bluetooth モジュールの辺りがアルカリで冒されたのか、レジストが少しだけ荒れている。 ![]() 水に漬けて結晶が溶けないか試す。この状態で回路が動かないのはほぼ確実だ。動かない→ 水に漬けてさらに動かない のはず。見かけの状況は大きく変わらない。 ![]() 半日程度水に漬ける。使わなくなた歯ブラシで擦る。歯ブラシですると落ちる程度で結晶は固いままだった。溶けた銅が混じると固くなるのだろうか? ![]() あー、ファームウエアを格納したフラッシュメモリの足が剥離している。細かすぎて補強配線は自分には無理だ。 ![]() 手持ちの bluetooth マウスは 1 個だけになった。さらに必要かというと、急ぎの用はない。2.4GHz 帯の独自方式無線マウスの方が使い勝手が良いことも分かっている。面倒で状況が分かりにくい再コネクト手続きは不要だ。 買った理由をもう少し考えてみる。 Geanee WDP-081-32G-81BT と一緒に使うのと、Bluetooth, NFC を備えているので、勤めていたときのドライバ開発・評価用途だったな。記憶と自分の体調と照らして、遠くなってしまった過去のなのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.01.27 17:55:36
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