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山口小夜の不思議遊戯

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2005年11月22日
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 綾一郎はそわそわしていた。

 旧暦の端午の節句の祭りの日が近づいていた。
 綾一郎の田中家は、神祀(かみまつり)の最も動的な祭祀を担う説(くどき)であった。すなわち祭りで楽を奏し、舞踊を舞う役割である。

 呪(まじない)・語(かたり)・訴(うたい)・説(くどき)、相生村ではこれをもって祭祀の四本柱としていた。
 その中でも説の踊り手は、端午の節句に特に定められて傘踊りをするのだが、これは鳥取市内の傘踊りとは異なる様相を呈している。

 二千人もの老若男女が、組合や業種や町内ごとに一連になって若狭大路を行列して踊る市内の大祭とは違って、相生の方はたった五人からの若い衆が要員となる。

 それぞれに青・赤・白・緑・金・銀を幾何学的に張り合わせた美しい模様の傘を持ち、祖先の霊を祀った祭壇の前で踊るのである。

 またこの傘の骨には、その一本一本に小さな鈴がついており、踊るとしゃんしゃん鳴るようになっている。その音は、本当に祖先の霊魂を召喚するかのような呪術的な響きがする。そういうわけで、この踊りは‘しゃんしゃん傘踊り’と地元では呼ばれているのであった。
 
 田中家の押しも押されもせぬ長男である綾一郎は、十二歳の年少でありながらもこの五人のうちのひとりに選ばれていた。
 この五人は、説の五一族である花組、虹組、星組、光組、月組に構成されており、長いこと変更のなかった月組の踊り手が成人して楽の方に移ったのを受けて、今回から綾一郎へと交代になったのである。

 相生にはある伝説があった。
 昔々この村には、もう長いこと雨の降らなかった年があった。
 これでは皆干上がってしまうと、五郎太という青年が雨乞いを始めた。彼は傘を持ち、三日三晩雨乞いの踊りを踊り続けて、四日目についに力尽きて息絶えた。五郎太の死をあがなって、竜神は二度と相生を日照りにしないことを村人に約束した。けれども、村人たちは五郎太を語り継ぐためにそれから毎年この時期に傘踊りを奉ずるようになった。
 このように、傘踊りにはこの青年の供養の意味も含まれているのである。

 傘踊りをする五人の少年は、郎太をあらわしているのであろう。
 またその時期、子供たちはとんぼをとるのを禁忌として戒められた。とんぼの背に乗って祖先である五郎太の霊魂が相生にやってくるからだという。
 たしかにとんぼの背中には、人魂のような形がこの時期にだけ浮かび上がった。

 さて、傘踊りには様々な制限があった。
 ひとつには三尺四方の敷き板の上で踊るというルールが定められている。
 このことに綾一郎は悩まされていた。綾一郎にとって、傘踊りは今年が初めての経験になる。他の説(くどき)の家の子のベテランである踊り手を見回すと、装束も傘も毎年改めるのであるが、舞台にする板だけは年季の入ったものを使うらしかった。
 
 踊りの重心は低く、土に近いものであった。当然、支えの板は自分の気と吸いつくように合ったものでなければ舞の足が乱れる。
 
 とっちゃ(父親)の特訓も最終段階に入り、へその下の丹田というところに気をためることもできるようになると、父は息子に言った。

 ──さぁて、敷板探して来。




 本日の日記---------------------------------------------------------

 こんにちは! 黒田清子です。
 あっ──間違えました、小夜子です。
 さやこ? さよこ?
 今日から本編がまた始まりました。
 また鳥取の彼らと会えて、私はとても嬉しいのです。

 さて、本日の日記は、
 【どーかしてるよ祭り】←しゃんしゃん祭りのことではない。

 その地域の人は毎年のことなのでマヒしているが、他から来た‘観光外国人’の初めて見る目からすれば「どーかしてるよ」と言いたくなる祭りって全国にありますよね!

 五穀豊穣の祭りなんだけど、田畑がなくなってるから祭りだけ残り、すっかり浮いているもの。時代とともに変遷しているもの。

 滋賀県の「鍋冠(なべかんむり)祭り」は以前までは女性が交渉を重ねた男の数だけ鍋をかぶって誇る祭りだったそうです。今はそんなことをしたらセクハラになるというので、子供にかぶせているのですが、日本古来のストレンジな感じがまだ沸き立っている気がします。

 それ以外の「どーかしてるよ祭り」については、以下の五選がよく挙げられているようです。

 一人角力(ひとりずもう):愛媛県大山祇神社
 旧暦9月9日の「抜き穂祭」で、力士(にふんした人)が一人で相撲をとる。映像としてはかなりショッキングらしい。

 笑い祭り:和歌山県丹生神社
 おじさんがひとりで「アハハハ」と笑いながら、見物人に「笑え笑え」と強要。みうらじゅんさんも通う。

 ヘトマト:長崎県白浜神社・山城神社
 相撲大会、綱引き、いろんなイベントがあって、最後に巨大なワラジに女の人を載せて神社へ。もうヘトヘトになるからヘトマト?(←意味不明)

 ジャランボン祭り:埼玉県諏訪神社
 三角巾をつけた死人が入った棺おけに向かって、唐草文様の風呂敷みたいなのを着たお坊さんがデタラメなお経を読むと、死人が立ち上がって「バンザーイ」と叫ぶ。北杜夫が旧制高校時代に学園祭のイベントのモデルにもした。

 おんだ祭り:奈良県飛鳥坐(あすかにいます)神社
 日曜の昼間、子供たちがいっぱい見ている中で、テングとオカメが「種付け」行為。ふたりとも男で、オカメのすね毛が見えたりと異常。

 こうやって鑑みてみると──やっぱ神社ばっかりなのね。
 古来の日本人の感性って、いったい・・・・・。
 ほんにでストレンジだったっちゃよ!!

 
 明日は●屋根の上の横着者●です。
 まぁたサボッてるのね!
 どうせならバイオリンでも弾いていればいいのに。
 タイムスリップして、ちょっとこの怠け者の少年を叱ってやってくだされ。

 明日は全国的に休日ですね。(←なんの日か知らない)。
 横浜にある、「ズーラシア」(動物園)に行ってこようかな。
 愛を下さい──ZooZooZoo♪


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最終更新日  2005年11月22日 06時00分30秒
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