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2016年01月08日
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■小説「どん底塾の3人」024:目標は一人千個
ああ・どん底塾の3人.jpg
 大河内雄太に、3人目のこどもが誕生した。男の子だった。予定通りに、彼は「未来」と命名した。5月最初の「どん底塾」で、その報告がなされた。本業の方は相変わらず低調のままだったが、大河内は変わりつつある自分を感じていた。
 加納百合子は正式に会社を辞めて、ハローワークに通いはじめた。ハローワークは、加納にとって屈辱的な場所だった。働く意欲のない若者が目立った。形だけを整え、失業手当をむしり取る。そんな匂いのする場所だった。
 海老原浩二は所長から、「ビリー」と呼ばれ続けていた。亀さんを信じて、「どん底塾」に通うのだけが楽しみだった。
 定食屋どん底の朝定食は、平均して50食前後が出るようになっていた。特製ラーメンは、100食を超える日もあるほどになっていた。そして定食弁当も、30食と安定してきていた。

「2回目の実践研修の課題を与える。これを売ってもらいたい」
 亀さんが配ったのは、小指ほどの大きさの「はしおき」だった。はしおきはL字型をしており、垂直部分が円筒形になっている。一輪挿しだという。季節の草花をそこに生けて、目を楽しませる工夫だ。色は四色あった。
「目標は、1人1000個。それを1日で、売りさばいてもらう。はしおきの原価は、22円だ。販売価格は、おまえたちに任せる。できるだけ多くの、利益を上げてもらいたい」

 亀さんは、価格を自由につけてよいといっている。加納百合子は、50円くらいが妥当だろうと思う。問題は1000もの数を、どうさばくかだった。加納の頭に、「助っ人」という言葉が浮かんだ。亀さんに尋ねてみることにする。
「はしおきの販売について、質問があります。だれかに委託して、販売しても構いませんか?」
「いい質問だな。目標はできるだけ利益を上げて、すべてを売りさばくことにある。どんな方法で売っても、それはおまえたちの自由だ」
「アルバイトを雇えば、その謝礼を支払わなければなりません。できるだけ利益を上げるといっても、目安くらいはいただきたいのですが……」
 加納が食い下がっている。加納には、できるだけ利益を上げるという意味が理解できなかった。

「加納の年収は、700万円くらいだろうが。1か月の実働時間を23日として、1年間で276日となる。700万円をそれで、割ってみる。すると1日のおまえの人件費が出る。もちろん、経費などを度外視しているから、実質はもっと高くなるけどな」
 亀さんは、ホワイトボードに計算式を記入しながら続ける。
「まあ、単純に考えても、25000円程度となる。つまりだ、おまえたちの人件費を考慮すると、25000円の利益が出てもチャラということだ」
 加納は、亀さんノートで計算してみる。1個50円で販売したとして、利益は28円。それが1000個だから、総利益は28000円となる。そこから人件費を差し引くと、純益は3000円。これでは商売といえない。
 
※ダントツ営業の知恵
 自分自身の1時間あたりのコストはいくらなのか。それを知っておくと、営業効率の大切さが身につく。






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最終更新日  2016年01月08日 03時22分17秒
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