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知だらけ077:貧しさとぜいたく
日本人の貧困率は、世界的に見て高いといいます。これは「生活に必要な物を購入できる最低限の収入を表す指標」(ウイキペディアより)です。 『徒然草』第123段には、こんな文章があります。
――人は誰でも病気になる。病気にかかってしまうと、その苦悩は耐えがたい。だから、医療を忘れてはならない。衣食住に薬を加えた四つのものが手に入らない状態を貧しいという。この四つに不足のない状態を富んでいるという。この四つ以外のものを求めてあくせくするのを贅沢というのである。
衣食住薬のほかに、私たちは何を求めているのでしょうか。仕事、金、余暇、愛などのことを「徒然草」では、ぜいたくといっているのかもしれません
兼好法師が存命なら「ぜいたく」と切り捨てられるのが、現代人の生き様なのです。忘れかけていた質素な生き方を、思い出させてくれるのが「徒然草」です。
塾生は兼好法師のいう、「貧しさ」とは無縁の人生を送っています。つまり「ぜいたく」に身をおいているのです。ところが日常が貧しかったり、心が貧しい人がいます。心と日常を豊かに。そのために大切なのが、夢と意欲なのです。もう一度気合いを入れて、しぼみかけている風船に、新たな空気を吹き込んでください。
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最終更新日
2018年01月13日 01時50分44秒
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