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カテゴリ:銀塾・知だらけの学習塾
070:「考える力」を鍛える
――第5講義:考える 作家の東野圭吾は、学生時代の実験が大嫌いでした。しかし作家になる以前に勤めていた会社での実験は、非常に楽しかったと書いています。なぜだと思いますか。前者は答えのある実験で、後者は答えのない実験だったからです。 ここでいう「考える力」とは、答えのない問題を考えることです。 たとえばどうしても、読みたい本があるとします。近所の書店や新古書店を探しましたが、見つかりません。素早く見つけ出す方法はないものか、と考えたとします。 本の探索隊を、作ろうと考えます。「本の探索隊」という、ネットを作ります。ネットで趣旨企画を発信し、同調者を募ります。 ――あなたの探索本を、書きこんでください。全国の探索隊員が一斉に新古書店を探します。そして見つかったら、価格と本の状態が書きこまれます。あなたは適当と思われる人を、指名してください。本は着払いで届きます。あなたは指名した人に、購入価格の10%と手数料100円を送金してください。 雑ですが、一つの課題を考えるプロセスを示しました。こんな探索サイトがあったなら、塾長は間違いなく活用することでしょう。考えるとは、「こうあったらいいな」の世界を、「こうしたらどうだろう」まで導くことです。 先にも触れましたが、読書をしていて疑問に思う単語に遭遇することはよくあります。阪倉篤義『日本語の語源』(平凡社)を読んでいたら、襦袢(じゅばん)の語源はポルトガル語であると書かれていました。 これを見て、「すててこ」のことが気になりました。辞書を引いてみました。語源は鼻をつまんで捨てるマネをして踊るとありました。江戸吉原の「すててこ踊り」が語源だったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月13日 03時11分56秒
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