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2018年12月21日
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078:自説をまとめる2(小さな研究の進め方7)
――第6講義:考えを深掘りする
◎枯木に花を考える

お爺さんは毎日、芝刈りのために山へ入っています。柴刈りとは、枯れ枝を集めることです。お爺さんは、枯木についての深い知識がありました。ある日、お爺さんは山桜に、花芽がついていないことに気がつきます。山桜は葉桜とも呼ばれており、まず葉が先に色濃くなります。葉が出たら、開花の日は近いのです。ところが、葉すら見当たりません。

いつもたくさんの柴を与えてくれる恩返しにと、お爺さんは山桜の手当てを行います。米の研ぎ汁やかまどの灰など、お爺さんが手当てに用いるものは限られています。そんなときに臼が燃やされ、灰にされます。

季節は春。お爺さんは良質な灰で、枯木を再生しょうと考えます。お爺さんは必死で治療にあたります。

お爺さんは心の中で、シロに語りかけます。「お前からはたくさんの富みをもらった。本当に感謝している。最後にもうひとつ、わしの願いを聞いてほしい。この枯木に花を咲かせてほしい。私は隣りの爺さんの振る舞いにずっと耐えてきた。一度として怒らなかった。しかしもう限界だ。私が枯木に花を咲かせたら、隣りの爺さんはまた真似をするだろう。わしはそこを復讐の場としたい」

枯木の手当てをしながらの、長い独白が終わります。突然、一陣の風が吹き、枯木の枝が揺れます。太陽の陽射しが強くなります。すると枯木に小さな葉がつきます。山桜は葉がつけば、花を結びます。他の桜とは逆の順序で開花するのです。

有名な桜並木が満開となります。殿様が家来を連れて花見に訪れます。爺の復讐劇が始まります。おとなしい爺が信じられない行為に出ました。

「花咲爺、花咲爺、枯木に花を咲かせましょう」
樹上からお爺さんは大見得をきります。陰から欲張り爺さんが覗いています。高々と灰をまきます。枯木にみごとな花が咲きます。手厚い保護と開花時期を周到に計算した、爺の復讐劇は完結しました。

こんな研究なら自分にもできる、と思っていただければ幸いです。これで「第5講義:考える」は終わりです。明日からは「第7講義:発信する」をお届けします。





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最終更新日  2018年12月21日 03時54分04秒
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