テーマ:☆詩を書きましょう☆(8364)
カテゴリ:日々の想いが私を作る
これから毎月、前月の中で1番好きな詩というのを
選んでいこうと思います。 で、早速、10月で1番好きな詩は「私のもの静かなヒーロー」です。 「私のもの静かなヒーロー」 君の横顔を遠くから 眺めている時が好きだった 君はもの静かなヒーロー 分厚い本がよく似合う 図書館のカーテン越しの光が その白いシャツを照らす度に この世界は美しいのだと 教えてくれた 君の後姿を遠くから 見つめる日々が好きだった 君は後姿の王子様 凛とした背中がよく似合う 校庭の落ち葉を踏みしめて 歩く靴音が聞こえて来る度に 人が歩く音は素敵なのだと 気づかせてくれた 君はいつでもどこかもの静かで 笑い方もいつもどこか優しくて 君をびっくりさせることが この世界には隠れているのかなと いつかびっくりする君を見る日を 楽しみにしているうちに いつも明日が楽しみになっていった 今ではもう君の横顔も後姿も 心の中だけでしか再生できないけど 落ち葉を踏みしめる秋が来る度に どこかで私のもの静かなヒーローが 今日も誰かにこの世界の素敵さを 伝えているんだと思うと なんだかとっても嬉しくなる そうして私のもの静かなヒーローは 今日も私にこの世界の愛おしさを もの静かに教えてくれる これは、タイトルも何気ないけど 実はあまり書けないタイトルだと思っています。 つまりヒーローはもの静かというイメージないですよね!? でも、この詩に描かれている彼はその行動のもの静かな美しさで この世界の美しさを教えてくれるヒーローだったっていう… この詩の世界観が好きです。 そして、「もの静かなヒーロー」ではなく「私の」っていうのが ついてるところも好き。 他の人にとってはヒーローじゃないかもしれない でも、私にとっては特別なヒーロー、そんな気持ちを描いています。 ちょうどこの詩を作っている時に 私たちは人と会っていて、ある人を知っていると思っているけど 私の知っているAさんと、他の人の知っているAさんは まるで別物なんじゃないかということを考えていました。 私もいろんな人にいろんな顔を見せています。 そして、受け取る人も経験や人生観によって受け取り方は様々。 つまり、Aさんは私にだけしか見せてくれない顔があるだろうし また、Aさんは私にだけしか気づけない魅力や欠点があるかもしれない。 そうやって考えると私たちの出会いはすべてオリジナルな関係で 成り立っているんだと思うのです。 もっと具体的に言うと、私の元彼は今の彼女にとっては 同じ人ではないということ。 私自身も、前につきあっていた人が思っている私は つきあった人の数ほど、違うとらえられ方をしていて 同じ人ではないだろうな~と思うのです。 ものすごく怒りっぽいと思っている人もいるかもしれないし、 決して怒らない人だったと思っている人もいるかもしれない。 それぞれ、その時だけしか築けない関係性っていうのが あるのだと思います。 そういう意味で、この詩に出てくる物静かなヒーローは 私だけの知っている、私のヒーローなのだと思うのです。 ま、結構、そんなこんなも詰まった深い考えを 背景に創った作品です(^^♪ そして、10月は結構、気にいった作品が作れました。 「悲しい恋だと知らせない」・「君の隣で読んだ小説」 「君は薔薇でも泣かないの」・「うわさがひとり歩き」 「君はもう僕の知らない星の人」が好きだったな、作者としては… 「悲しい恋だと知らせない」は、もう、ほんと最後の1行が泣ける~ 意外とこういう思いで生きている人は多いと思います。 そして、「君はもう僕の知らない星の人」は 一連目で「違う星」二連目で「違う国」、そして四連目で 「七夕だって国交断絶だよ」と、ちゃーんと一連目と二連目を 結集してる言い回しができているところが 作者としてはすごく気にいってます。 (こういう小さな芸風にひとりで気づいてるのが作者の醍醐味(^^♪) あと意外だったのが、「ひとりが恋人」っていう 毒舌風の詩がすごく評判がよかったこと(^^♪ こんなに毒吐いてるのに~って思ったけど 9月の「君はもう王子なんかじゃない」も結構評判がよくて、 作者のいいと思うのと読んでくださる方のいいと思うものが 少し違うのも新鮮な喜びでした(*^。^*) 思えば手前味噌ですが、9月、10月は結構、 いい詩が書けていたような気がします。 そう、私の過去のブログでもいい詩が書けている時期というのは 本人にとってはかなりつらいことが多かった時なのですが 今回もご多聞にもれず… 結構、9、10月は悲しみとの対話が多かった季節でございました(ー_ー) 気にいった作品を書けるのは詩人としてはとっても幸せだけど 人としてはどうなのかな~ でも、つらい時にこそ、いい詩が書けるというのは たぶん人生ってプラマイゼロなんでしょうね。 幸せな時はただ幸せだけど、不幸な時も人生の味わいが もれなくついてくる… そう思うと、完全に不幸な時というのは存在しないのかもと思います。 そして、この9、10月、自分が1番、偉かったな~と思ったのは 「泣かなかったこと」です。心ではすごく泣いていたんですが 表面的には1滴も涙を流しませんでした。 年齢を重ね感受性がなくなっているのかも…と思ったこともあったけど、 詩は書けているので、感受性の問題ではないはず。 では、なんだろう?なんであんなにつらかったのに 泣かなかったんだろう?と思った時にふと気づきました。 この何年も詩やブログや本で書いてきたことが ほんとに自分の日常においても確固として実になってきたのだな~と。 つまりどんなにつらくても、どんなに人と別れたり 恋と別れたり、楽しみと別れたりしても 「希望とは決して別れない」自分になっているんだということです。 どんなつらいことがあっても、最終的に自分が希望から 目をそらさなければ希望と別れることはない、 そう知っているから、涙を流す前にすることがあると思っていられたのかも。 つらいことはつらい。 でも、悲しみの中にも美しさは必ずある。 その美しさを探そうとしていると、つらさも小さくなっていきます。 だから、人生に対する信頼感とはこれからも決してはぐれずに 希望とはいつでも親友だと言える私でありたいな~。 さて11月。 これからどんな詩を創っていけるのか、とても楽しみです。 いつも私の拙い詩をたくさんの方が読んでくださって 本当にありがとうございます。 文章のブログ、気まぐれでしか書けなくてほんとにすみませんが これからもどうぞよろしくお願いします\(^o^)/ 【送料無料】恋の天使を味方につける70の法則 [ 西田庸子 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月02日 01時04分23秒
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