【Howay Anny 35】都立浮間公園
ネットを見ていたら、あるカメラが出てきて関心を持ちました。自分好みの写りをするカメラだったのです。いいなぁ〜、なんて見て思ったりしました。これで、いろいろと検索していたら、ネットオークションで売られていました。シャッターは下りる、と書いてあったので、これは撮れるだろうと判断し、落札しました。それが以下のカメラです。Howay Anny 35というカメラです。このカメラの説明を書きます。ただ、調べてみて情報が非常に少ないので、その中で知ったことを書いていきます。Howay Anny 35は豊栄産業有限会社が作ったカメラで、電池がいらない完全な機械式カメラです。1964年頃(1961年という説もあります)に発売されたカメラのようです。このカメラは、同社が作っていたボルタ版のANNY 10の35mmバージョンとして開発されたものです。国内ではカメラ屋さんではなく、文具店や玩具店ルートで売られていたとのことです(なおこのカメラなんですが、海外のサイトではかなり紹介されていて、それを見るとこのカメラは、主に輸出用に生産されたと思われます)。このルートを見るとターゲット層はカメラで写真を撮りたい子供らだと思われます。玩具フィルムカメラ(トイカメラ)と言って良いでしょう。ただ玩具フィルムカメラといっても、現在のトイカメラとは異なりしっかり作られています。金属製のカメラで、見た感じは玩具とは思えません。私はこのボディを見て、豊栄産業有限会社が、子供らに向けて満足できるように真剣に作ったカメラのではないか、と思いました。▲裏側も今発売されているトイカメラに見られる安っぽさがありません。レンズは固定焦点の UTACAR 50mm/F8というものが使われています。シャッタースピードはバルブ(B)とインスタント(I)の2速で、後者はどうやら1/50と思われます。絞りは、F8、F11、F16、F22の4種類です。玩具フィルムカメラとは思えない6枚羽根の絞りになっています。フィルムの入れ方なんですが、普フィルム室を見ると分かると思いますが、フィルムカメラに慣れている人ならすぐにフィルムは入れられます。▲一般的なフィルム室になっているので、フィルムを入れるのは簡単です使い方なんですが、独特です。最初にフィルムを入れたら、ボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。するとフィルムが巻き上げることが出来るようになるので、右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。そうしたらシャッターを押します。これを2〜3回行います。それで写真が撮れる状態になります。▲これがボディ後ろのレバーで、これを「真ん中」にすることで、巻き上げが可能になり、巻き上げると左側に来ます。次に設定を行います。絞りの設定は、晴天なら22、ほんの薄曇程度で16、明るい曇りで11、曇りで8にします。▲レンズの横に設定する場所があるので、そこで行います。シャッタースピードはBでは手ぶれするのでIにします。▲これも、レンズの横に設定する場所があるので、そこで行います。これで設定は終わりです。後は撮りたいものがあったらシャッターを押します。そうしたらボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。そして右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。これで1コマが送られたので、それを繰り返します。これをしっかり行います。というのもこのカメラは多重露光防止機能がないため、フィルムを巻き上げないと多重露光してしまうからです。フィルムを撮り終えたら、ボディ後ろのレバーを「R」に持っていきそのままの状態にします(手を離すと「真ん中」に戻るので、手でその状態のままにします)。そして左側の巻き戻しノブを回します。それで回していて軽くなったら巻き上げは完了です。裏蓋を開けてフィルムを取り出します。後は写真屋さんに現像を頼むだけです。こんな感じで使うカメラですが、ネットオークションで買ったものです。シャッターが下りるといってもしっかり写るとは限りません。値段的には送料込みで3,090円と安かったのですが、せっかく買ったものだから写らないと無駄な買い物になります。そこで休日の日に試し撮りを行いました。この日は最初は曇りだったのですが、写真を撮っていたら小雨が降ってきたという状態でしたので、絞りは8にしました。その時の写真を数回に分けて、このブログに載せていきます。撮影場所は都立浮間公園です。使用したフィルムは、Lomography Color Negative 400 36枚撮り用です(最近フィルムが高くなったので、最も安いこのフィルムにしました)。▲天候が暗かったので、撮った写真も暗くなりました。天候が曇りから小雨に変わり、そのため天気は暗かったので、写真もそんな感じになりましたが、1964年頃(1961年という説もあります)のカメラがしっかり写るとは思いませんでした。写りも柔らかい感じで、デジタル写真にはない味があります。昔のフィルムのような粒状性の荒さが特徴のLomography Color Negative 400との相性も良い感じです。今売られている玩具フィルムカメラ(トイカメラ)なんかより、いい写りをしています。何より自分が生まれる前に発売されたカメラが、今も現役として使用できる、その辺に感動しました。このカメラ、非常に小さく、金属製とはいっても軽いので、持ち歩きに便利なので、ドンドン使って行こうと思います(今度撮るときは、晴れた日に撮りたいと思います)。▲手に収まるコンパクトなカメラなんで、重たくもないし持ち歩きが楽です。最後に都立浮間公園について書きます。都立浮間公園は、JR浮間舟渡駅を降りて数分で行ける場所にある東京都立の都市公園です。東京都北区浮間2丁目と板橋区舟渡2丁目の境にある浮間ヶ池を中心にした公園です。そのため所在地が、東京都板橋区舟渡二丁目、東京都北区浮間二丁目と2つの区になっているという変わった公園です。1967年(昭和42年)7月26日に開園されました。この公園の最大の売りは、面積の約40%を占める浮間ヶ池です。元々はこの周辺は荒川の本流で、大正から昭和にかけて行われた河川改修によって、築堤により残った部分が池の原型になりました。大きさは約4万平方メートル、水深2.5メートルです。池の中には浮島という小さな島も存在します。この池は、昭和52年より釣り地として全面無料で開放されたことで、現在ではかなりの人が釣りをする光景を見かけることが出来ます。池の直ぐ側には風車が1基あり、その他は野球場、テニスコート、水遊びができるじゃぶじゃぶ池、鳥のためのバードサンクチュアリ、ゲートボール場、子供用の遊具を設けた広場などがあります。釣り以外にも楽しめる施設があることから、多くの地元の人がこの公園に来て、楽しんでいます。春には桜が咲き花見客が多く訪れ、舟渡桜祭りが開かれるという桜の名所でもあります。また公園内にある浮間ヶ原桜草圃場では、荒川の改修などによる環境の変化で激減してしまった浮間の桜草を残す活動をする浮間ヶ原桜草保存会(昭和37年に結成)の努力により桜草が育てられており、毎年4月のみ、「浮間さくら草祭り」として、約1600平方メートルの園内に自生に近い状態で、赤紫や白の可憐な花を咲かせる約10万株もの桜草が公開されます。この季節になると、地元の人以外にも、多くのアマチュアカメラマンがここにやってきて、約1万人の人が、花を楽しみます。池と施設と桜及び桜草が見所の公園が、都立浮間公園です。▼良かったクリックして下さい。にほんブログ村