【A列車で行こう9】3Dならではの演出【フライトモード】
いわゆる画面キャプチャではできない演出として、フライトモードという便利なものがA9にはあります。文字通り空間を自由に移動できるもので、広大な雰囲気を演出したり、ひと味違う車窓モードとして使ったりする場合が多いようです。また、見た目の派手さからオープニングでも多用されます。しかしそれを動画にするには膨大なHDDの空き容量を必要とするので、作るのはなかなか大変なものでもあります。さてこのフライトモードをオープニングに使う時、全部じゃないけど最後に空を見上げる形になるパターンが多いですね。非常に分かりやすいからアニメでもそういうのは多い(例:ふしぎの海のナディア)から、別に珍しい演出じゃないんですが……最後に作品名とか入れるのに便利だからねえ。ことニコ鉄に限ると、あまりにも頻繁に見られるので見飽きた感じがあります。また、この移動する演出は本編で使うことも多いので、ここでも差別化するのが難しくなってるんじゃないか?と思ったりもします。さらに前面展望+フライトモードの組み合わせというのもありますが、これも見ていると結構疲れるんですよね……画面の情報が必然として多くなってるので。と、移動するカメラというものを考えていたら、MMD(MikuMikuDance)を思い出しました。こちらもカメラを自分で完全コントロールできるので、目が回り頭が痛くなるほどのレベルで動かしすぎな動画は数知れず、センスが問われる部分です。PVものなら動かすことが前提の場合も多いので、一概に『動かすのがダメ』じゃないんですけどね。さてA9における(主に走行シーンとオープニングなど)カメラワークですが、全部動かす必要はないんじゃないかと思います。基本は固定カメラで、近景ならカメラを横切るかたちでスピード感の演出、遠景ならゆっくりカメラを移動させて雄大さ・広大さの演出に、といったやり方もあるんじゃないかと思います。勿論爽快感が必要なところは思いっきり動かしてもいいわけで。NHKのドキュメンタリーとか民放のバラエティを見ても分かるように、四六時中カメラが列車を追うように動いてる鉄道映像なんてほとんどないので、そういうのも参考にしたらいいんじゃないかな?リアル映像の良いところに、実際にはあり得ない映像も作れるフィクションならではの良さを組み合わせて作れば、もっといいものができると思います。