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Feb 25, 2005
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カテゴリ: 読書レポート
いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ 著)が別冊マーガレットに連載されていたのは、1980年~81年の間。どうして当時、この作品を読んでいなかったのだろうと思い返してみたら、ちょうど己がクラシック音楽から気持ちが離れかけていた時期であった。私はかなり損な性格で、一度にあれもこれもとこなせない人間だ。というわけで、音楽に対してものめりこんだらそればかり、という悪いクセがあったのか、ある時期はジャズやフュージョン音楽ばかりに熱中し、クラシックはほとんど聴かず弾かずな時期が長らく、それも異常に長く続いていた。

そして数十年後の現在、そのブランクを取り戻すかのごとく、クラシック(特にピアノ)の世界にのめりこんでいるというわけである。しかし、そう簡単にはあの星の数ほどもある膨大な量のクラシック音楽に触れることなんて出来るはずもない。そんな時に助けとなるのが、こうした音楽漫画やドラマ内で使われる音楽(先日の日記にリンクするわけだが)だったりする。

たった1曲に出逢ったことがきっかけで、その周囲にある曲たちをも知り得ることになる、これを信じて。

おっと、前置きが長くなってしまった。実はこの漫画「いつもポケットにショパン」、我が田舎町の本屋ではなかなか見かけない。いかんせん連載が80年代ということで、通常版コミックは既に廃刊となっていたようなのだが、2003年に再版されたため、本屋で見かけてもおかしくないはずなのだ。結局、こんな時こそ通販の力を借りねば、とようやく全4巻を手にいれた。

■まさしく少女漫画の王道を感じさせる「いつもポケットにショパン」

まず表紙を見て一言、「うわっ、まさしく少女漫画だ」。作画的にも昔懐かしい少女漫画を感じさせられるうえ、作者のやや"濃い"絵自身、少女漫画慣れした人には特に違和感ないものの、普段、少女漫画に触れないような人には、やや苦手とする画風ではないだろうか。(そういった点では、「のだめカンタービレ」は逆にこざっぱりしている印象を受ける。)

主人公、須江麻子と幼なじみである緒方季晋を中心に小学生時代から話が始まる。互いの母親も若い頃からの友人で、麻子の母は現役ピアニスト。季晋の母は既に引退しているが、どうも二人にはなにやら確執めいたものが見え隠れする。そして、留学先のドイツで事故に巻き込まれた季晋が再び日本に帰国し、舞台は音高へ。麻子の季晋に対する想い、両親とのエピソード、毎月新聞音楽コンクールへの出場などのエピソードが中心に物語は進んでいく・・・というわけである。

■他人の才能をねたむよりも・・・

話のなかで、しばしば登場する妬みや嫉妬、それが男女間のみならず、音楽にも関わってくるあたりが、なんとも考えさせられる。音大や音高内(には限らないと思うが)でもしばしこの手の、他人の才能をねたむ話は聞くし、コンクールでは己の演奏のことより、他人がどれだけ失敗するかを願うかなんて話まで耳にする。これが音楽界の常識・・・でないことを私は願いたい。勿論、作品中ではそのねたみすら消し飛んでしまう演奏に、心洗われ、明日に向かえるという展開もあるのだが。

それにしても私の場合は、ねたみが発生する前に自己嫌悪に陥るパターンだったりする。自虐性が強いのか、それはそれで情けない。まぁ、他人はどうであれ、自分だけの音楽がつかめればそれで良いと思う。

しかし、特に日本のコンクールあたりは、審査員の好みに合わせて弾いたりしなければならないって、これは本当なのだろうか。「自分が表現したい音楽」は実績をつんでからやれ?ということなのだろうか。いやはや、音楽界にかかわらず、どの世界にも異端児はなかなか受け入れられない傾向にあるのか。ちょっと勿体ない。


■作品中に登場するピアノ曲たち

さて、登場するピアノ曲はネット上でも各所に掲載されているだろうが、まぁこれは自分へのメモ代わりということで。こうやって登場曲をあげていくことで、また弾きたい・聴きたい曲につながるだろうから。

・ツェルニー40番練習曲#21(ツェルニー)
・バラード第1番 Op.23(ショパン)
・ノクターン第2番 Op.9-2 (ショパン)
・ピアノソナタ K.332 第3楽章(モーツァルト)
・ワルツ第10番 Op.69-2(ショパン)
・ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1 (ショパン)
・即興曲 Op.142-4 (シューベルト)
・アベッグ変奏曲 ヘ長調 Op.1 (シューマン)
・ピアノ協奏曲 第2番 (ラフマニノフ)
・茶色の小瓶(アメリカ民謡)
・無言歌から「狩りの歌」(メンデルスゾーン)
・ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 (ベートーヴェン)
・12の練習曲 Op.25-11「木枯し」 (ショパン)
・平均律クラヴィーア曲集第2巻16番 ト短調 (バッハ)
・ピアノソナタ第3番ロ短調 Op.58 (ショパン)
・クライスレリアーナ Op.16 (シューマン)

というわけで、いくつかはもれているとは思うが、「ウォーリーを探せ」のごとく、全4巻のなかから登場曲をピックアップしてみた。すると、ショパンの曲がキーとなるものの、実際にはまんべんなく様々な作曲家の曲が登場しているのであった。個人的には、本選曲としてシューマンのクライスレリアーナがあげられていたことがとても嬉しいのだが、このお話はコンクールの第二次予選で幕を閉じているので、文字のみの登場だったり。

こうして登場曲を見ていると、他の音楽漫画にも登場する曲がいくつか見受けられたりもして、しかもラフマニノフのピアノ協奏曲あたりのエピソードは、のだめカンタービレと多少かぶるイメージがある・・・ってこちらの作品のほうがかなり昔だったりする。


あぁ、もっといろんな曲を聴いて、視野を広めたい、そう思いながら本日の日記はこれまで。



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本日のピアノ練習メモ(定例本練習)
●ハノン #01-20,#39,#41,#43
#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。
#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120
#41全長短調アルペジオ、テンポ108
#43属7アルペジオ

●ハーモニックスケール
ハ長調,ト長調,ヘ長調,ニ長調,変ロ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ(調によっては2オクターブ)。

●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab,#17
#09ab:各指を広げる運動、2回往復
#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。
#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回

●クラーマー=ビューロー60練習 #08,#09
#08:通し練習後、17小節~24小節左手のみ部分練習。曲前半は左手含めて特に問題なく進めるのだが、どうしても曲後半の左手音が曖昧に聞こえてならない。もっと指の独立が必要なのか。
#09:18~20小節のミスは改善されたものの、今度は最後4小節あたりの左手の動きが右手につられることがある。

●ショパン エチュード Op.10,25
Op.10-01:テンポ四分音符125/130/135/140で通し練習。ペダル有/無にて。どうも最近ミスが目立つのは何故?
Op.10-12:テンポ四分音符110で通し練習。しばらくは左手の訓練用と割り切ることにしよう。
Op.25-12:テンポ四分音符96で通し練習。32,33小節の進行の迷いはだいぶ改善されたものの、全体的にミスタッチが多い。

●シューマン 「クライスレリアーナ」第1曲
最近この曲に時間をとられすぎのせいか、ドビュッシーにまでたどり着けない。まぁある程度落ち着くまではもう少し熱中してみよう。テンポをあげると7,8小節の右手ミス発生率が上がる。中間部もまだミスタッチがいくつかあるので、気をつけること。ペダルを利用し、冒頭主題の左手バスを響かせてみると、なるほど先日聴いた演奏のような状態になる。

●バッハシンフォニア #01~#03
#01:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。
#02:25小節目の3拍~4拍の左・右手弾き繋ぎも部分的に弾けば良いのだが、やはり通して弾くとつまずくこと多々。25小節から徐々に範囲を広げながら部分練習を繰り返そう。
#03:12小節の運指については指が慣れてクリア。しかし、弾き進むにつれてテンポがアップしがちな点は要注意。


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本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04,#07
●バッハインヴェンション #01~#15

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本日の試し弾き(あくまで体験弾き)
●なし





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Last updated  Feb 26, 2005 02:07:40 PM
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