それにしても、そこはまさにモノクローム。雪には青空が合うのはわかっちゃいるけれど、こういう色の無き風景も嫌いじゃない。
(・・・と言いきかせないと辛いよ、この雪模様)

ちょっとちょっとあかりさん、なんだか情けないお顔になっちゃってるよ。

いやぁ、　これこそ雪を存分に堪能している気分でしょ・・・

そして、森のなかをわっせわっせと歩く。

木々に付いた雪が、やたら重く見えたり。
これじゃぁ雪の重みで枝がバキバキ折れるわけだ。

やがて足跡ひとつなき雪原が目の前に広がり、その白き大地を一歩一歩踏みしめて進む一行。
雪がふわりふわりと視界を遮るも、それがまた楽しきかな。

なんちゃって、この日はあかりさんまでもが新雪に苦労して、雪玉追いかけるどころじゃないのが、見ていて可哀想なくらいで。

みてくださいな、あかりさんのこのげんなりした表情を。

写真に一言つけくわえるならば、「うげ～～」ってなところか。

ここまで雪深いと、さすがに走れないので、あかりさん、その場で雪玉キャッチ。
カラダ半分埋まるくらいの雪だものね。

今日のランチは、らんぷ屋工房カフェさんでスープマグに詰めてもらったミネストローネとサラダサンド。
寒い寒い雪原で、この温かきスープがどれほど心身に染み渡ることか。

あかりさんも豚耳でエネルギー補給したか、雪原をウッホウッホと走り出したぞ。
でも、さすがに前に進むのはしんどいらしく、雪風呂に浸かってるような姿に。

いつもだったら、雪原のもっと奥の奥まで進むのだが、この日は諦めて、雪原の一角で遊ぶに徹することにした。
アップダウンもない、平原なのにここまで体力を奪われることになろうとは、雪をなめちゃいかんね。

それでも、当初の予報ではもう少し強めに降るはずだった雪も、いまのところ弱雪で助かったよ。

でもスタート地点に戻ってきたあたりで、急に吹雪に。
そろそろ宿に向かおうと思っていたところだったため、ある意味絶妙なタイミングともいえよう。

ここで、ふと気づいたよ。
今日のあかりさん、笑顔がほとんどなかったような。
いくら雪が好きでも、ここまで深い雪は勘弁だったのかもしれないね。
(それは、カーチャンも同意だよ)

とにかく、急いで荷物を車のトランクにつっこんで、宿に直行だ。


つづく


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