|
カテゴリ:学生観察
晴天 被災地の気温も少し上がりそうである 卒業論文集に寄稿した贈る言葉 ――コピー&ペースト人間から脱却し 考える葦になれ――」 17期生のみなさん、卒業おめでとうございます、本当におめでとう。心からお祝いを申します。 君たちは、ある意味大変不幸であった、君たちの責任ではないのに、100年に一度という就職氷河期、現時点でも、大学新卒者の就職内定率が70%を切っている中で、それぞれの進路を決めて、社会に巣立ってくれることは、2年半、一緒に学び遊んだ教師としてこれ以上の喜びはない。昨年の1文字漢字は「暑」、暑い中で、大変な就職活動であったことは想像に難くない、その努力を多としたい。 さて、 君たちが旅立つ社会は混乱している。政治の世界も、経済の世界も、教育の世界も、すべての分野が混沌混迷のなかにある。その原因は、思想(考えること)の欠如にある。 とくに近年、情報技術の発達は考え思想を持つことを阻害している、君たちの勉強を思い出してほしい、課題が出ると、インターネットで検索し、考えることなくコピー&ペーストで提出、確かに学生時代はそれで済ますこともできたであろう。しかし、社会人としてコピー&ペースト人生で一生を終えることはできない、社会人になれば創造力が必要になる、思考が必要になる。パスカルの名言に『人間は一茎(ひとくき)の葦(あし)である。自然の中で最も弱いものである。だが、それは、考える葦である。』とある、人間だけが考え、思考し、行動できるのである、考え、考え、考え、考え 考え抜け、そこに個性に満ちた創造力が働くのである。 社会全体がコピー&ペーストになっている。日本人は物質的豊かさを第一とし、精神の豊かさを忘れ去ってきた、将来、物質的豊かさが失われようとしている現在も、危機感なく、豊穣の海を享楽している。しかも悪いことには、様々な現象を、他人事ととらえ、国民全員が評論家となっている。マスコミや一部のキャスターの言葉を鵜呑みにし、自ら調べ、思索することなく、全くのコピー&ペースト状態で、自らの意見のごとく議論する怖さを知るべきである。評論家は部外者であり、フィールドに立つのではなく、安全な場所であるスタンドから声をあげているにすぎない。この責任の多くは、マスコミに帰される。関心を喚起するためとの大儀名分のもとに、政治・経済・教育などの問題を、偏重した視点であたかも芸能番組のごとく扱うことにあるといえる。このようなマスコミの姿勢に同調してもらいたくない。芸能やスポーツに関して評論することは、対象となる人の人格や人権を侵害しない限りかまわないと思う。しかし、日本および日本人にとって、本質的な問題を同レベルで扱ってはいけないことを認識してほしい。 君たちには評論家になってもらいたくない。豊かな心と問題意識を持ち、思考し、意見を形成し、議論するフィールドにたつプレーヤーになってもらいたいし、それを実践する能力を身につけるために、最高学府に学んだのだと思う。今までの学習を無駄にしないでください。 小職のゼミナールで学んだことに自信を持って、胸を張って、社会に飛び出してください。17期生の皆さんの人生がそれぞれ個性のある実り多いものなることを祈念しています。 決死の覚悟で努力されている自衛官や警察官の方々に心からの感謝をささげたい。 演習卒業生3名が東北地方在住、2名の所在は判明、少し安心する。 6時半出発、駅に着く前に、充電していたデジカメの電池を忘れたことに気が付き、取りに帰る、出発直前まで覚えていたのに、ボケの始まりか。予定より一列車遅れたが、土曜日で電車は空いていた。携帯で新聞を読みながら登校、校門前のいつもの定食屋で朝食をいただく、バイト君元気。 校門前には、着飾った卒業生がちらほら、震災地の方々には申し訳ない気がするが、卒業生にとって社会人への門出の日、許していただこう。 研究室で略礼服に着替え、10時からの式に備える、時間があるので、数通の学内メールを作成して送信。 予定では10時卒業式 13時学部で卒業証書授与式 14時学部成績優秀者表彰式 14時半ゼミ記念撮影 17時以降 謝恩会 3次会まで予定されている(体力もつかな?) 朝食、家で苺と林檎 珈琲 定食屋で朝定食(鯖・玉子・海苔・香の物・豚汁・ご飯) 昼食、支給品のちょっと高級の幕の内弁当 夕食、ホテルで謝恩会(シットダウン方式) 二次会 居酒屋 三次会 ダーツバー やっぱり止められない カンパリソーダー数杯 ジントニック6-7杯 命を落とす原因は酒か煙草か過労だな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|