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テーマ:DVD映画鑑賞(14220)
カテゴリ:洋画
10分間しか記憶がもたない男が、妻を殺した犯人を追うお話「メメント」。 手元にある確かな証拠はポラロイド写真だけ。 自分の脳から消えてゆく過去を所有するために、 彼はポラロイドで写真を撮り、思ったことをメモしていきます。 曰く「○○を信じるな」「△時に××へ」など、など。 その写真とメモを頼りに、過去を探っていく主人公。 今から10分前は、その10分前は、といった感じで展開される巧みな作り方で、 主人公と一緒に、観ている私たちも「時間」と「情報」に翻弄されていきます。 時の迷路にからめとられながら、 ただ「妻を殺した犯人をつきとめる」それだけのためにもがき、突き進む主人公。 そして衝撃のラストシーン。 いや、それはラストシーンか、ファーストシーンか? 公開当時、「伏線」を確認すべく、リピーターが続出したといいます。 私も、ビデオでもう一度観たりしましたが、 見れば見るほどわからなくなる、そんな映画です。 私たちが「たしかだ」と思い込むことの根拠が、 これほど危ういものなのか、と考えさせられます。 謎解き映画が好きな人にはたまりません。 よくよく分析すれば、ほころびも多々あるでしょうが、 それは「傍観者」の言い分。 自分に「過去」がない、という状況で、どこまで真実に迫れるか。 気がつくと、主人公になっている自分。 そこがこの映画のカタルシスです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.25 09:30:05
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