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カテゴリ:TV・ドラマ
というと、ルキノ・ビスコンティの名作映画を思い出す人と、
フジのテレビドラマを思い出す人と。 さて、あなたはどっち? 「 フジのドラマ「若者のすべて」の脚本は岡田恵和。 きっと岡田さんもビスコンティに影響受けたんだろうと思いつつ、 今日はドラマの方のお話を。 Mr.ChildrenのTommorrow Never Knowsで始まる、 川崎のうらぶれた河岸。 べったりと黒い水面の揺らぎ。 1994年に放映されたこのドラマは、 川崎に住む幼なじみ6人をめぐる、 バブリーだった当時としてはものすごく暗い話でした。 男も女も、みんな下を向いて生きている。 友達を思うあまり、自分をないがしろにする。 自分の価値を、見出せていないから。 主人公に木村拓也。他、萩原聖人、武田真治、大沢たかお、 深津絵里、篠原涼子、山口紗弥加も出ていました。 はらわたからしぼり出すような叫びが、 画面から伝わってくる。 どんな人生にも生きることの重みがあり、 それがいかにちっぽけに扱われているかを 静かに、そして乱暴に見せてくれたドラマでした。 今でもミスチルの「Tommorrow Never Knows」を聞くと、あの暗い水面が頭に浮かぶ。 萩原や武田の、人生を恨むような必死の視線を身に浴びる。 また再放送、してほしいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.27 07:16:58
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