|
|
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く |
私の娘は「ハウルの城」が大好きだ。
DVDを持っている。 「私はもう3回も見た!」(+映画館の1回) 「お母さんも絶対見るべき!」 そういわれながら、かなりの月日が経ち、 昨夜、思い出したように鑑賞。 面白かった。 何がすごいって、加藤治子がすごい。 ハウルのかつての師匠で、王宮付の魔法使いでハウルと対決する役。 出番もそれほどないのだが、 彼女が「声」で演じ始めると、物語の奥行きがぐっと広がる。 荒地の魔女役、美輪明宏もさすがだ。 特に、魔力を失って「ただのおいぼれ」になってからの演技が秀逸。 はじめ、「声優、途中で変わった?」と勘違いしたほど。 ふり幅の広い表現力で、うならせる。 呪いでおばあさんになってしまうソフィー役・倍賞千恵子も、 見る前はミスキャストじゃないか?と思っていたが なかなかよかった。 ベースが「若い娘」だと思うと違和感があるんだけど、 彼女が「おばあさん」をやっていると考えるとウマイ。 その「おばあさん」が、時々若くなるところも、ウマイ。 そしてハウルのキムタクは。。。 ものすごく悪くはないんだけど、 やっぱり周りがすごすぎて、 発声一つとっても別世界って感じ。 まあ、加藤治子と一騎討ち、っていうのは、 誰がやっても難しいでしょうが。 でも、 いつもは優しいハウルの眼がつりあがって、 「悪魔」入ってきたぞ~!っていうときでも、 声の表情がまったく変わらないのは、ちょっと・・・。 多くの場面で、「絵」に助けられていました。 ストーリー的なところでいえば、 「魔法」の自由自在さをうまく使って 楽しい仕掛けがたくさんあるストーリーだけれど、 物語の構成には緻密さにかけるところがいくつか見受けられた。 荒地の魔女が、ソフィーを使ってハウルにかけた呪いは 一体なんだったか、よくわからないし。 「ハウル」は世間から恐れられていたはずなんだけど、 その話は途中から全然触れられなくなっているし。 「ハウル」は火の悪魔と「契約」をしたというけれど、 それはなぜ、どんな条件だったのか。 そのあたりは映像でごまかされた感じでうまく解決しちゃうし。 最後、すべてが「ハッピーエンド」じゃあ、 ちょっとご都合主義じゃありませんか? 「さだめ」を覚悟し、人生に絶望しながら、 それでもあふれ出てくる愛情をどうすることもできない、 みたいなところが、 途中まではとてもカタルシスだったんだけどなー。 宮崎駿という人は、 基本的にペシミストなんだと思う。 この人の破壊的、絶望的な作風、 ある意味「ハウル」のように誰もよせつけない殺気のようなものをもっている。 それをうまく和らげ、 でも彼のもつ類まれなエネルギーを殺さずに仕事をさせているのが 鈴木敏夫なんだろう。 「ポニョ」もエンディングを変えた、という。 「ハウル」もきっと、 最初の構想と違った結末だったのではないかと想像。 万人うけするためには「ハッピーエンド」が必要だったのかもしれない。 けれど、 私は宮崎駿とともに、奈落の底を見てみたかったような気もする。 [アニメ・コミックス]カテゴリの最新記事
│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |