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健康法・病気・花・愛猫のことなどアレコレ~ガリレオ二世の気まぐれ日記

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2019年03月16日
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カテゴリ:ねこ
今月13日にアロマに関する記事をアップしましたが、猫を2匹飼っている友人からアロマは猫に対して害は無いんですかとの質問がありました。猫に対してのアロマの影響というのは研究例があまりないようですが、ティートゥリーが中毒症状を引き起こす可能性があるとの指摘があります。

「我が家ではアロマを使わないから大丈夫」というお宅でも注意が必要な場合もあります。ティートゥリーはペット用シャンプーやノミ・ダニ対策商品或いは消臭剤などに含まれていることもあるからです。




ティートゥリーは抗菌作用が強いので部屋の菌やウィルスを減少或いは死滅させるために用いられたり、水で薄めて水虫の治療に用いるという民間療法もあります。人間用の化粧品や石鹸・シャンプーなどにも使われそうした商品が販売されています。

ティートゥリーは抗菌性や消臭性に優れていて虫除け効果も高いとされ、植物由来でもあり安全とのことで様々な形で幅広く利用されています。なのでペット用のシャンプーや虫除けなどにも利用されるんですね。犬用や猫用のティートゥリーシャンプーというものも販売されています。ところがアメリカではティートゥリーの高濃度の商品を使ったところ猫が不調となったとして問題になったことがあります。




そうした問題を受けて1998年にコーネル大学の研究者によって実験が行われました。ノミが大量に寄生している3匹のアンゴラ猫の毛を剃り、皮膚に対してティートゥリーが配合された市販のノミ除け商品を使用するというものです。約5時間後に3匹に中毒症状が現れ低体温、運動失調、起立不能などを引き起こしたとのことです。

その症状には個体差があったとのことで、2匹は治療によって2日後には完全回復したとのことですが、一匹は3日後に亡くなりました。酷い中毒症状が出たのは、毛を剃って実験を行ったためティートゥリーの経皮吸収速度が非常に早かったことや大量のノミによって皮膚が傷つきそこから高濃度のティートゥリーが吸収されたためと考えられています。


いぬのきもち・ねこのきもち


これは特殊条件下でティートゥリーが高濃度で含まれた商品を使った場合の実験ですが、高濃度のティートゥリーが猫に影響を与えることは間違いがないようです。

その結果アメリカでは猫のこうした商品にはティートゥリーの配合を1%以下にするようにとの勧告がなされています。糖尿病やてんかん等、特定の疾患を持つ個体や肝臓が未発達な子猫の場合は、1%以下の配合量でも使用を避けるべきとされました。日本ではそうした勧告や指導或いは規制というものがありません。




ティートゥリーは人間や犬などでは問題発生の事例がないとされています。欧米やオーストラリアでは古くから犬や馬、羊に対してティートゥリーを含む商品が使用されていますが問題が起こったことはないそうです。猫に影響があるのは、肉食動物であるため植物由来の物を上手く消化解毒できないことが原因と考えられています。

人間用或いは犬用のシャンプーなどは、猫にとっては有害な成分が含まれている可能性もありますので猫用に転用するのは危険です。猫用のシャンプーやノミ対策などの商品にも何が含まれているのかの注意が必要ですがそれを把握するのは難しいようですね。




ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)ではペットフードの名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名及び住所の5項目の表示が義務付けられています。

ペット用シャンプーなど雑品として扱われるものは特に規制が無く表示義務もありません。成分表示には「植物由来エキス」とだけ書かれていて内容の分からないものもありますしその成分量も分からないことがあります。


*ペット用シャンプー等であっても、疾病を予防するといった表示等を行ったりすると、動物用医薬品等に該当し、医薬品医療機器等法の規制を受けるべきものとみなされます~農林水産省



ノミやダニ対策としアロマオイルを材料にして作ったスプレーや首輪をネコに対して使う方法が本やネットなどで紹介しているものもあります。「自然由来のもの=安全」というイメージを持つ人が多いからでしょうね。

スプレーや首輪の場合、シャンプーやノミ・ダニ対策商品とは異なり経皮吸収される量が限られるため、実際に中毒症状が出る危険性はかなり低いと考えられています。とはいえ、やはり猫の皮膚に触れる形でアロマオイルは使用すべきではないと思います。獣医師によって処方される猫用医薬品を使ったり、対処法を獣医師に相談することが良さそうです。




ティートゥリー以外のアロマについても猫にとって問題だとされる物がありますが事故の報告事例に接したことが無く良く分かりません。アロマの原液が皮膚についたり舐めたりした場合の事故というのはあるようです。猫にとっても大丈夫なアロマということで紹介されている物もありますが、個人的にはアロマを猫に直接的に使用するのは避けるべきだと考えています。

アロマディフューザーで拡散する場合は濃度が1%よりもかなり低くなるので猫への影響は無いと考えられます。私の部屋でアロマを使用する時には念のため愛猫チビタンは中に入れないようにしています。


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最終更新日  2019年03月16日 05時17分04秒
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