2009年夏休み・ひがし北海道遠征(1)2009年夏休み・ひがし北海道遠征(8月17日~20日) さて、今日からは8月17日~20日の夏休み・ひがし北海道レポートです。「ひがし北海道」とはいわゆる「道東」ですが、「るるぶ」など観光雑誌ではわかりやすくこういう言い方をしています。「ひがし」と平仮名で書くのは、漢字だと「東北海道」となってしまってなんだかよくわからなくなるからなんでしょう。写真は300枚近く撮りましたので、ブログ1回分の容量の関係から、たぶん完結まで15日くらいはかかりますので、よろしかったらお付き合いください。 ちなみに、ここ数年の夏休み遠征は「日本の端っこ」がテーマ。2006年は台湾と沖縄、2007年はサハリンと稚内含む道北~札幌、2008年は韓国からすぐの対馬(+別府・黒川)、今年は北方領土から至近のひがし北海道と、日本の南北を交互に行っております。 17日は早朝便で羽田から女満別空港に飛びました。羽田が混んでいたせいで到着が30分くらい遅れましたが、予約してあったレンタカーでまずは空港から南下、阿寒湖方面に向かいます。 10:29、道の駅あいおいです。ここは廃止されたJRの旧駅舎が道の駅に転換されています。 道の駅の横にかつての相生線の北見相生駅の駅舎が残されています。 駅にはもう鉄道が二度と来ることはありませんが、昔のものがそのままの形で残されています。まるで映画の「鉄道員(ぽっぽや)」を彷彿とさせるものです。 いやあ、こういうの感動ものです。 運賃表もそのまま。 駅名表示もそのまま。車両も何台か残されていました。 こちらは今の道の駅。右後ろが旧北見相生駅。 その後阿寒湖畔まで快走、11:04、阿寒湖温泉街の西端にあるアイヌコタンに到着。ここはアイヌの伝統が保存されている一角。一番奥の劇場ではライブも見られます。自分の数世代前に東北アイヌの血が流れている話があって、私の顔もそんな濃い顔なのでぜひ一度来てみたいと思っていたところでした。 入口でシマフクロウが出迎え。アイヌのシンボルです。 斜面の一角がアイヌ関係の土産物街になっています。 これが劇場。もう少し早く着いていれば伝統音楽などのライブが見れたはずでした。。 奥の店で土産を買いました。アイヌの伝統楽器とアイヌ語の冊子を買いました。 せっかくなので、アイヌ料理を食べにレストランに。 メニューを撮らせてもらいました。私はユック定食という、オハウという鹿肉入り汁とめふんという鮭の背ワタの塩辛、アマムという炊き込みご飯のセットを頼みました。 これがアイヌの民族楽器、ムックリ。もっこりではありません。少し熟練が必要ですが、糸を口元ではじくと、「ボヨヨ~ン」という独特な音が出ます。 ユック定食がやってきました。実に素朴な料理ですが、うまかったです。右側の汁には鹿肉のほかに、アイヌ料理で有名な行者ニンニクというのも入ってました。 こちらが食事をしたポロンノというお店。 12:14、阿寒湖温泉街から阿寒湖を一望。天気がいまいち。時間があったらここの温泉も入りたかったです。。 その後、次の目的地・摩周湖方面に車を走らせます。12:54、途中の一直線の道路。 13:04、道の駅摩周温泉で一服。こちらは横を流れる釧路川。この下流が最終日(昨日)行った釧路湿原につながるわけですね。 こちらは道の駅摩周温泉の建物。ここは道の駅としてはかなり小規模。このあと、霧の摩周湖に向かいます。。 1日目(17日)の行程は、阿寒湖~摩周湖~屈斜路湖~川湯温泉で宿泊が主要ルートですが、それだけだと早く終わってしまうので、途中の野趣たっぷりの露天温泉なども少しめぐりました。阿寒湖の次は摩周湖なんですが、この日は天気も悪く、山の上のほうは濃霧に覆われていました。 13:42、摩周湖の第一展望台まで来ましたが、このように文字どおり「霧の摩周湖」でございました。。 この先に摩周湖が見えるはずだったのですが、残念。。 ここはツアーの観光バスが立ち寄るメジャーなスポットのようです。 せっかくなので、夕張メロンの切り身を買いました。これで100円は安いのでは。甘くてうまかったです。 摩周湖の次は山を下り、この日宿泊する川湯温泉の源泉でもある硫黄山に14:02到着。ここで昔、硫黄の採掘を行ったときに出てきた温泉が川湯ということだそうです。 荒涼とした感じがなんともいえません。硫黄臭も結構きつかったです。このあたりだけ緑がまったくありません。 横の方にも噴気孔が。 こちらは最も近づくことのできる噴気孔。近寄ったら風向きが変わって、まともに噴気を受けました。。 「ヤケド注意」が4ヶ国語で表記。そういえば北京語や広東語を近くで聞いたような。。 硫黄山の噴気孔を背にするとこんな景色。 みんなこんな感じで記念写真を撮っていました。近くにはゆで卵売りも。 売店で地元の牛乳を買いました。濃厚な味でうまかったです。 その後、川湯温泉街を突き抜け、屈斜路湖のほとりにある「砂湯」に14:33到着。 下の砂のところから温泉が湧いています。ここを適当に掘れば、自前の温泉が作れます。勇気がある方はここで露天風呂を作って入れるわけです。ただこの周囲は観光スポットになっているので人も多く、実際は足湯までといったところ。 先ほどのところからすぐ近くにあった飲泉場。 14:47、砂湯から数km先の湖の外周にある「池の湯」にやってきました。ここは表通りからちょっとわかりにくい位置にあることもあり、誰もいませんでした。この野趣たっぷりの露天風呂は観光ガイドブックにも載っているところです。「池」そのものです。 せっかくここまで来たので少し入ってみました。お湯はぬるめでちょうどいいですが、底にコケがたくさんあってぬるぬるでした。滑って頭を打って気を失っても誰も助けに来てくれそうもないので、早めに上がって次の目的地に。 次は、「コタン温泉露天風呂」に15:09到着。 誰もいませんでしたので、この最高の景色を独り占め。先ほどのところのようにコケもなく、温度もちょうどよく、とても良い感じでした。その後しばらくすると見物人や入浴客もやってきました。 脱衣所はこんな感じ。 コタン温泉の右側からはこんな景色。屈斜路湖です。 まだホテルにチェックインするには早すぎるので、天気が良ければ湖がパノラマのように見えるはずの美幌峠というスポットに向かいました。しかし、途中からやはりここも濃霧。16:04、道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に着きましたが何も見えず引き返すことにしました。 相当の濃霧でございました。このあとは川湯温泉街に。。 1日目(8月17日)の夕方から2日目(18日)の午前の部分でございます。 1日目の夕方、16:59。この日計画した行程は完了、そろそろホテルにチェックインと思ったら、その近くにこの「川湯相撲記念館」というのがあったので見学してみました。ここは、昭和の大横綱・大鵬の功績を展示したもの。大鵬は樺太生まれですが、戦後ここに引き上げて幼少時代を過ごしたそうです。 国技館に飾ってあった優勝盾ですね。大鵬の業績が中心ではありますが、そのほかの歴代横綱など、相撲の歴史についても展示されていました。 川湯の温泉街は相撲記念館の周囲も含め、結構硫黄の匂いが強く、いかにも温泉街といった趣がありました。そして相撲記念館から車で1分くらいのところの「御園ホテル」というホテルにチェックイン。「じゃらん」で一人旅・朝食のみのプランを予約していました。チェックインしてすぐ、ホテルの温泉に。硫黄分の強い、私の一番好きなタイプのお湯でございました。ここのお湯は草津の泉質に近いらしいです。 風呂上がりに「まりもっこりガラナ」で一服。 「まりもっこりガラナ」の正面。ちゃんともっこりしています。このキャラクター、前にどこかで見た記憶がありましたが、なかなか斬新ですね。 夕食は自己解決なので、温泉街に出てみました。19:11、写真ではよくわかりませんが、キタキツネに遭遇。このあたり、普通にキタキツネがいるようです。 鄙びた温泉街や地方都市に行くとどこでもそういう感じですが、晩飯をやっている店が少ないので、ちょっと難儀します。19:28、ラーメン屋でエゾシカチャーシューメンをいただきました。 部屋に戻って、21:15今度は「えぞ鹿大和煮」で小腹を満たしました。北海道に行くと、えぞ鹿とか熊とかトドとか、他では食べられないものがたくさんありますね。この日はもう一度このあと露天風呂に行こうと思ったら、油断して寝てしまいました。その代わり、朝6時台に起きて朝風呂を満喫。 2日目の6:26、部屋からの景色。このあと朝風呂に。 8:10、「御園ホテル」を出発、網走方面に向かいます。 途中の藻琴山展望台を8:29通過。ここも晴れていれば目の前に屈斜路湖が見えるはずですが、この日も山の上の方は霧ばかり。 さらに北上、9:01女満別空港の近くと思われるところで一枚。特に変哲のない景色ですが、北海道を走っているとすべての普通の景色が特別の景色に見えます。。 9:09、道の駅メルヘンの丘めまんべつです。 9:30、網走湖を通過。 網走周辺には、この網走湖、それと能取(のとろ)湖、サロマ湖など、結構大きな湖が固まってあります。 9:34、石北本線の札幌行き特急にたまたま出会いました。 網走での目的地、博物館・網走監獄に9:40到着。ここはあの有名な網走刑務所から獄舎などを移設して博物館化したところ。刑務所テーマパークとでもいった感じでしょうか。本物の網走刑務所はもう少し市内に近いところにあります。 刑務所の門をくぐります。門の左側には面会室がありました。 こちらは庁舎。刑務所の事務棟みたいなところ。 当時の裁判の様子。このように随所に等身大の蝋人形があり、リアルです。 こちらも裁判の様子。裁判員裁判も始まりましたし、こういうところが身近になるんでしょうか。。 本物みたいで気持ち悪いですが、こちらは「動く監獄」というもの。服役者を使って刑務所の外で土木工事をさせたりするときに、このように簡易な監獄を作って寝泊まりしつつ工事をしたり、あるいは囚人が増えすぎて獄舎不足になったりしたときに作ったこのような簡易式監獄を「動く監獄」といったそうです。しかし、立って飯食ったんですねえ。 本物の人のようです。一部の人は本当に動くような仕掛けがされてました。 夜見たらちょっと恐いですね。こんな感じで監獄の様子がまだ続きます。。 まだ2日目(18日)の途中です。博物館・網走監獄の続きから。 10:08、これは外で作業する囚人たちの図。北海道開拓の時代、ほとんどの道路や港などのインフラは、このような囚人たちが建設にあたったそうですね。網走というところもそういう形で街が大きくなっていったようです。 二見ヶ丘農場という、囚人たちが作った農場の復元。 その中の食堂。これまた本物みたいです。 独房です。何枚か続きます。 風呂場です。これも妙にリアルです。あとでもう一枚別の風呂場が出ます。 ここの売りの「監獄食」の復元。意外とちゃんとしたメニューで、ヘルシーな内容です。食べてみたかったのですが、11時前だったので、まだ営業してなく、写真だけで我慢。 その代わりに、網走監獄限定の「監獄の水」を買いました。 こちらは放射状の監獄。この網走監獄のメインの巨大復元物といったところでしょうか。 独房です。衝立の向こうはトイレ。 こんな感じで急に人のいる独房もあってちょっとびっくり。 放射状監獄の中央部。左の部屋の1ヶ所で監視できるので、効率が良いということでしょうか。 こちらの風呂場の方が大きいです。刺青もなんかリアル。 こちらは外にあるもっと条件の厳しい独房。このへんで網走監獄は切り上げ、サロマ湖方面に向かうことにしました。 その途中、11:17、能取(のとろ)湖を通過。このころは珍しく青空が出て良い景色でした。ちなみに網走の周辺には網走湖、能取湖という大きな湖があるので、囚人が逃亡しにくいということで、刑務所の立地としては良い条件だったらしいです。 11:59、道の駅サロマ湖まで来ました。陸地では今回の遠征の北限になります。ただここの道の駅からはサロマ湖は全然見えませんでした。 再び南下してサロマ湖の東よりにあるキムネアップ岬というところに12:16到着。 サロマ湖は細長い砂洲でオホーツク海と隔てられているだけなので、ほとんど海のように見えます。 花とサロマ湖。この写真、われながらですが、美しく撮れてますよね。北海道の湖はこの湿地があることできれいに見えるんでしょうか。 密漁注意の看板。結構いろいろ獲れるみたいですね。 今このあたりにいるわけです。 もう一枚、北の方向のサロマ湖。 12:46、サロマ湖の東岸、栄浦浜というところに来ました。隣に日帰り温泉もできるホテルとその場で海鮮をBBQする海鮮料理の店がありました。このあとはサロマ湖の東岸砂洲にある「ワッカ原生花園」というところに行きます。。 続きはこちら |