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カテゴリ:日々の暮らし
![]() 昨夕、この6月末で退職されたある方の、 ささやかな退職祝いの席を設けせてもらいました。 当地に急にお見えになったので、 十分な御もてなしもできませんでしたけれど。 その方のことを思うとき、 いつも思い出す詩句があります--- 老いたる驥の櫪に伏すとも 志は千里に在り 烈き士は暮年いぬれど 壮んなる心は已まず 曹操の「亀は寿しと雖も」(かめはいのちながしといえども) という詩の中の一節。 驥(き)というのは、千里を走る駿馬、 櫪(れき)というのは、厩のこと。 人は誰でも老いて死すべきものという運命を持っているけれど、 この詩は、そうした運命に支配されないものがあると 嬉々として謳っている。 死すべき運命という限りある人生の時間に支配され得ないものがあると。 さすが英雄の心意気というものか、 運命に気概をもって挑む曹操ならではの心情があふれていて、 とても好きな詩。 殿方に対するわたくしの期する思いが重なるからかしら。 そうした殿方には、測り知れない孤独とそれを感受する強さがあり、 そうした殿方に接すると、自分が女性であることの幸せと哀しさを 感じさせられるからかもしれない。 幸せの方が大きいですね、きっと--- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 6, 2007 12:29:59 AM
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