マグロ・ゲーム初挑戦!
8月17日&18日 晴れ 事前に告知しておりましたが、念願のマグロ漁に出掛けてきました。今回は小生のジギング師匠であるA先生と、伊豆稲取の由五郎丸より2日にわたり出船することとなりました。4時の集合時間に15分早く現地に到着すると、既に艫寄りの2席を残して10人のアングラーが釣座を確保しており、皆さんの気合いの入り方が伺えます。夫々のアングラーが4~5セットのタックルを持ち込み、その全てがステラやソルティガという高級リール。 さながら高級釣具の展示会のようです。ロッドとリールで、1タックル当り15万円ほど。 一人あたり60万円のタックルで12人とすると720万円。。。 これにラインがPE6号を400mで軽く1万円と、最低でも4~5000円はするルアーを夫々の人が10~20個・・・考えただけでも凄い金額です。まあ、マグロ釣りは道楽の極みのような釣りですね。(笑)前日の状況を確認すると、船中でキハダ一本とクロマグロ一本という釣果。 7月のマグロ・フィーバーに涌いた状況から比べると、かなり落ち着いてきたような感じとのことです。船は4時15分に稲取港を出船。 航程約1時間15分で大島南西側の沿岸に到着。丁度ポイントに着く頃に、大島の稜線から昇る朝陽を望むことができ、最高のシチュエーションでした。”この神聖なるご来光のご利益あれ”・・・と祈るばかりです。快晴、ベタ凪で人間様にとってはコンデションも最高。 先ずはナブラを探して暫しのクルージング。待ちきれないアングラー達は、ロッドを握ってミヨシに仁王立、いつでもルアーを投げられる態勢です。しかし、ナブラは見つけられずに、先ずはマグロが回遊してくるであろうと思われるポイントで実釣開始です。船頭さんの指示で、ジギングからスタート。 船頭さんに水深を確認すると200m以上あるとのことですが、ジグを70~80m落としてシャクリ上げて下さいとのことです。小生は150gのジグを落とすことにします。 潮の流れが意外と早く、80mのレンジに達するには100m以上はラインを出さなければならない勘定です。出だしは全く反応なく、流し替えを行います。 何度か流し替える度に魚探を覗きますが、魚の反応は一切見えず、ただひたすら魚の回るであろうところで待ち伏せをするというスタイル。 やはりギャンブル性の高い釣りです。暫くの後、今度は浅場を攻めるとの船長判断で場所移動。 水深120~130mのポイントで同じように待ち伏せ釣りです。ジグはスイムバードの130gブルーに変更。 アタリもないので、試しにボトムを取ってみようと画策。 ラインの色を確認しながら着底まであと10~20mであろう、ライン読みで130mほどのところで、ゴツッゴツッというアタリを確認。すかさずアワセを入れるも生体反応は無し。 何らかの魚がフォールでアタックしてきた模様です。 船頭さんによると、マグロの可能性が高いとのことです。船中、一斉にアングラーの活性が上がってきます。 魚探を見ると、時折100mと50mレンジに点々と反応が確認できような状況に、シャクル手にも力が入ります。最初に魚を掛けたのは右舷大艫のアングラー・・・しかしこれはアッというまにフックアウト。 ヒットレンジは40m近辺。 次に右舷艫2番のアングラーが、やはり同じレンジでヒット・・・これも、ドラグがジッと鳴ったところでフックアウトです。 どうもマグロの口が硬いので、フックが貫通していないようです。 船頭さんもガッカリという感じ。そして、暫く時間を空けて右舷大艫のアングラーが再度魚を掛けます。 掛けた本人は魚の引きが弱いのでサバが掛ったと言って余裕で巻き上げ開始。暫く捲いていると、突然猛烈なスピードで魚が走り出し、そこから本格的なファイトが開始されます。 ラインを巻いては出されの攻防を10分ほど繰り返し、あと少しかな?というところで無念のブレイク。 船中一同ガッカリでした。 果たしてマグロだったのか、はたまたサバに鮫が食いついたのか・・・小生としては初めて見る大物とのファイト。 ロッドやリールの操作を目のあたりに見て大変勉強になりました。結局、初日はこのバラシを最後に、船中アタリなく終了となりました。 せっかく購入したキャスティング・タックルは出番無し。。。 練習で2~3回ルアーを投げただけでした。この日は師匠の別荘で、天然温泉の露天風呂で体を癒し、ビールをタップり飲んで早めに気絶しました。釣行2日目。この日も同じようなスタート。 コンデションも絶好です。結局、ナブラが立たないので、朝からジギングで待ち伏せ釣りの続きを行うことに。船上ではキャスティンググをする人、ジグをシャクる人が半々くらい。 前日の結果からすると、小生はジギングが有利と判断。 肝心な時に腕の筋肉に乳酸が溜まってリールが巻けない・・・なんて事のないよう体力を温存しながらジグをシャクります。前半戦は静かに終わり、中盤戦に突入。突然船長さんにスイッチが入り、船は全速力で鳥を追っかけるような展開。 しかし、鳥山が立っている訳でもなく、また魚のナブラが見えるわけでもなく・・・ただ、なんとなく少数の鳥が海に刺しているかな? という所に船を着けて様子を見ているようである。 それでも何回かの激走で、乗船者達も目の色を変える模様に、なんとなくマグロ漁の雰囲気が出てくるところが面白い。 少し海がザワついているような雰囲気の中に船で突っ込むと、一斉にルアーが飛んでいく。 よく目を凝らして見ていないとライン同士のトラブルになるので、小生は少し遠慮がちにキャスト。 結局は、船中ノーバイト。 突然、船長が”ハネた!”・・・と叫ぶや否や、激走。 急停船とともに ”投げろ!!”と船長の怒号が飛ぶ。 小生も遅れを取らぬようキャスト。そして、”ヒット”という大声が船長からあがる。魚を掛けたのは、左舷大艫のアングラーだ。 良く見るとA先生だ・・・流石、我が師匠!!小生が駆け付けた時には、既にファイトの態勢にはいり、ポンピングをしながら魚を寄せ始めている。船長からの”マグロかい?”という問いかけに、”大きくはないがマグロだと思う”とA師匠。そして、海面下に黄色がかった魚影がキラリ。”キハダだ!”と船長。。。そして、ついに姿を現した魚体は優にメーターオーバー。その時点では、まだキハダだと信じていた小生。そこに・・・”物が違うな!”と船長。そしてギャラリーが一斉に”シイラのスレだ!”と叫ぶ。殆どのギャラリーは興味を失くし、最後のファイトを見ずに釣座に戻ります。。。この盛り上がりを最後に、船長のスイッチも切れて、元の待ち伏せ釣りに戻ります。暑さの為、殆どの乗船者は心折れて、ロッドを置いて昼寝か雑談モード。船賃の14,000円を捨てても、休息を取りたい・・・というのが本音になるほど、疲れ切ったアングラー達。船中で相変わらずジグをシャクっているのは小生を含めて3人程。それでも、最後まで渾身の力でシャクり続ける小生です。”諦めたらいかん””最後まで、自分の運を信じて”そして、最後に神はほほ笑んだ。。。最後に渾身の力でシャクる小生のジグにアタリが。ジグは背黒のシルバー150g。さすが、困った時に頼りになるジグである。100m出したラインを、ワンピッチでシャクり続け、40mのレンジに来たところで”ガツッ”昨日、2回のフックアウトを目の当たりにしているので、強い追アワセを3発いれてから、ファイト開始。この時の為に買っておいたファイティング・ベルトにロッドのエンドをかけ、両手でロッドを抱え込みポンピング態勢に。船長は魚の動きを見ながら見事な操船をし、徐々に魚との距離を縮める。船長によると、30キロは硬い・・・いやいや50キロクラスのクロマグロだ。しかし、手強い。あと10mでリーダーが見えてくる!頑張れ!!そのとき・・・船のエンジン音が急激に低くなる・・・んっ??”はい! 港に着きますよ~~~”という声に、覚醒した小生でした。(汗)ということで、2日間の釣行は筋肉の疲れだけを残して終了となりました。近いうちにリベンジに行くかどうか、迷うところです。。。