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カテゴリ:茶道具
茶入、棗(なつめ)、茶碗といった茶具を収める袋を仕服(仕覆)といいます。
茶人は愛用している道具にお気に入りの着物を着せるつもりで、名物の裂(きれ)、好みの裂(きれ)で仕服を整えてきました。そういった意味では「私服」なんて冗談も通じるものがあるかもしれません。
名物の裂(きれ)、好みの裂(きれ)で整えたものですから、中には名物といわれ、多くの茶人を渡った茶入には複数の仕服があり、茶入鑑賞には欠かせないものとなっています。
仕服の裂(きれ)にはいろいろな種類がありますが、昔から、金襴(きんらん)、銀襴(ぎんらん)、緞子(どんす)、間道(かんどう)があります。
仕服の底と胴は同じ裂(きれ)でつくられ、胴の上方には緒と呼ばれる紐を通すつがりがあります。
緒には長緒と短緒があって扱いが決められています(長緒って、結構、扱いが難しいですよね!?)。
あと、仕服に似ている袋で御物袋(ごもつぶくろ)というものがありますが、これは茶器を傷つけないようにするためのものですので、お客様の前には出しません。
それにしても、茶入と仕服はいくら見ていても飽きないですよね。
2007年7月15日(日) 仕服。私服? 風太(幻風庵主)。
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Last updated
Jul 15, 2007 09:27:49 AM
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