水指:水差:水器
水指は水差とも書き、水器とも言われる。釜の温度を調整し、水を補い、お茶碗などをすすぐ水を入れる器。水指がいつから茶の席で使われるようになったのかは定かではないが、一説では室町時代にはすでに使われていたようだ。台子に、釜、風炉、建水、蓋置きなどと一緒に飾られていたとの記録がある。当時は、唐物の金属器、青磁が主流だったようだ。桃山時代になると、桶や釣瓶、陶製の水指が使われるようになったようだ。その後は、他の茶道具と同じように多種多様なものが登場した。素材で分けると、金属製、陶磁製、木製に分類できる。水が入っているだけに、モノによっては運ぶのが重たかったりするが、重役を担っている道具である。2007年9月15日(土) 水指:水差:水器風太(幻風庵主)。