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月の下で咲いた花々たち

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2008/10/10
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カテゴリ:僕について
本日は仕事を始めて三日目でした。同室の女性の方は緊張気味の僕に、優しく声を掛けてくれたり、色々な仕事内容や手順を親切に教えて下さいます。
何かを作り出す仕事にずっと魅力を感じていたので、今の仕事はうってつけの業種ですね!

勉強になりますね。職人さん達の技術力の高さだけではなく、失敗した時のカバーのやり方ややり直し方法など、感心することばかりです!
基本の仕事内容は、現場に下ろす黒板の作成、立て看板の作成、PCへの文字入力になります。
重いものもありますが、今は時期的に、それほどの大口はまだあまりないようですね。

これからもっと忙しくなると聞いています。気を引き締めていかなければなりません。

今日は三連休前の勤務だったので、職人さん、企画、営業、事務の女性以外は皆定時過ぎても残っていましたよ。無論僕も残業です。退社する時にはすでに八時近かったです。
企画室のリーダーに色々教わりながら仕上げの作業。リーダーは若いですが、器用な人なので心強いですね!彼はイラストレーターという職種で入っています。

新人とはいえ、自分が足を引っ張らないように、精進していかなくてはなりません!
文字入力のミス一つで、現場から看板、標識が戻ってきてしまいますからね。
営業さん、職人さんに手間を掛けさせるだけではなく、会社の信用問題に関わってきますので、チェックは慎重にやっています。

そんな中作業に追われていたら、無地黒板に線を書き込んでいた女性が「あーっ!!」と叫び、何事かと振り返ると、線一本でよかったところを二本引いてしまったらしく、大慌てで消し始めました。

実は黒板にホワイトマーカーでラインを入れるのですが、一度ラインを引くと消えないんです。
この黒板は特注品で、うちに常備していない黒板だったので、僕も慌ててライン消しを手伝いました。だけどやはり消えなくてどうしようと職人さんに相談したら、代わりの同じ大きさの黒板で代用しようとの結論。

この黒板は、その日中に持っていかなければならなかった物なので、応急措置といったところでしょうか。しかし忘れてはいけないのは、あくまでこちらのミスで、代用品を使わなくてはならなかったことなんです。

代用品のほうが、明らかに単価の高いものだけに、こちらが損をしているわけでしてね、職人さんは黙っていてくれていても、専務などが知ったらいい顔はしないでしょう。
泣きそうな顔でしょげ返る彼女を皆で励まして、無事に黒板は出来上がり、お客様の元へ運ばれていきました。
ここでもう一つ大切なこと。このミスで、運んでいく人間が、お客様に事情を説明し、謝罪しなければならなくなるんですよ。一つの失敗が、会社だけではなく個人にも迷惑かけてしまうんです。
誰しも自分のミスでないのに、頭を下げるのは正直な気持ち嫌でしょうしね。

リアルな僕を知っている人は口々に言うのですが、「頑固だよね」とか「強情だよね」とか「言い訳しないよな」などなどと表現するんです。
確かにその通りなんですよ。言い訳するくらいならさっさと謝罪しますし、失敗も全部自分で直しますしね。人に頼んでやってもらおうとは、頭の端にもないですね。

父が職人でしたから、僕はその気質を大部分引き継いでいまして、仕事をしている時は集中する為、一切の私語を慎み作業に集中します。女性に多い話しながらの作業は一切出来ないんですよ。
ミスの元ですからね、一番したくありません。

仕事している以上、お金を貰う立場にいますので、プロとして精一杯の力量を発揮したいですから。
頑張りが給与に反映し、しかも人によって昇給単価が異なりますので、稼ぎたければ自分で努力しなければなりませんからね!

今の仕事は本当に自分に向いているって、つくづく想います。やりたい事とダブる部分も多いので、この経験は絶対に無駄にはならないでしょう!
昨日はお知らせの看板を四枚作り、チェック入る時はとても緊張しました。たかだか四枚と笑われてしまうのかもしれません。全工程を、一人でやるのは初めての経験でしたので、文字が曲がっていないだろうか?とか気泡が入っていないだろうか?など気を配って作っていました。

幸いチェックは無事通り、火曜日の納品日にはお客様の元に届けられるでしょう。
配属先は企画部との名称ですが、やっている仕事は職人作業と同じです。
上下左右均等に文字を貼る作業が、コツを掴まないと結構難しい。

カッティングは機械がしますが、文字枠をはがす作業は全て手作業なんですね。
僕達が立て込んでいると、階下で作業している職人さん達が手が空いた時、企画室に上がってきて作業全般を手伝ってくれるんです。

皆さんとても器用なんですよ!ほとんどの方は年配なんですが、皆個性豊かで、ちょっぴりシャイで寡黙なところは共通していますね。でもちゃんとお話はしてくださいます。
そしてとても親切です。解らないところは丁寧に教えて下さいますし、新人としては非常にありがたい方々ですよ。

ちょっと気になる点は、リーダーと企画室の女性との関係が、ギクシャクしている部分でしょうか。
誰しも気が付いていて、黙っているようですね。間に挟まる僕としては「仕事なんだから、割り切りましょう」と言いたいところです。

職人気質で冷たい物言いをする若いリーダーと、明るいけれど非常に繊細な年上の女性に挟まれていますが、僕はどちらにも付く気がないので、静観していようと思っています。
仕事に影響がなければ全く問題はありませんからね。仕事で自身にしわ寄せがなければ、誰が仲がいいとか悪いとかなんてどうでもいいのでしょうし。

まあ面白いものですよ!人間関係を見ているのも。
僕は人の観察が大好きなので、職場の人間相関図を想像しては、休憩時間ににやりとしてしまったりしています。
もしかしてリアル職人さんが作品に反映されるのも、近い将来あるかもしれませんね!
趣味と実益を兼ねた職場に恵まれるなんて、なんとラッキーなのでしょう!本当にありがたいですね!常に感謝の気持ちを持ち続ければ、運は自然に巡ってくるものなのでしょうか。

基本標識を扱っていますが中には凄い方もおりましてね、画家さんもいらっしゃるんですよ。
しかも東京都の都庁のイラストを描いた方でして、その絵で賞を頂いたという才能ある方です。
写真で見せていただきましたが、立派な作品ですよ!

今でこそ少なくなってしまいましたが、お客様の中では手書きの看板を要望される方もおりまして、そういった時に才能を発揮されるのが彼なんですよ。
是非お客様から手書きの依頼が来ないかな?と密かに願ってしまいますね。

自身も書く、作るといったジャンルで表現をしていきたいので、こういった方々との出逢いは、非常に強い刺激になっています。一人とて似たような方はいないんですよ。僕を含めてね。
強烈過ぎるくらいの個性をもっていても、皆協調性を重んじ、黙々と仕事をこなしていく、職人集団の中の一員になりました。

一度選考から漏れたにも関わらず、この会社に入社できたのは、不思議な巡りあわせなのでしょうね。亡き父が「働くには、お前はこの世界が向いている」と教えてくれているのでしょうか。
職人の子は、やはりその世界からは離れられないようですよ!

地味で単調な作業が多いですが、とても集中力を使うので精神が鍛えられるんです。やるからには徹底してこの道でもプロを目指します。周りの職人さんから「職人」と評価されるように、精進していきましょう!





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最終更新日  2008/10/11 11:30:30 AM
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