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月の下で咲いた花々たち

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2009/11/04
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昨晩実家に行く前に、ケーキ屋に注文を入れて、チョコのプレートに「会長、うーたん、誕生日おめでとう」と入れてもらった。
それを会社の冷蔵庫に隠しておいた。

うーたん帰社したけど、かなりテンション低い。迎える自分もつられてテンションが下がる。
積んできた魚を降ろしに、会社の車でパッケージに出かけたうーたん。再び帰って来たものの、犬を連れた見知らぬ若い女の子と外で楽しそうに談笑。

私は、パッケージに社内のごみ捨て行く為に、彼の乗っていった車の鍵が必要だったのに、事務所に戻る気配がないと察し、受け取りに外に出た。

この人達の会話なんてどうでもいい。女の子に目もくれず、まっすぐうーたんに向かい、「エブリーの鍵かして」そっけなく言い放つ。多分今までに無い位、感情を込めない言葉だ。

会話している相手の顔も見ず挨拶もせずに、すぐに車に乗り込む。
自分のパートナーでもないのに嫉妬しているなんて、ほんと馬鹿。思いながら。

帰ってもまだ話してる。姿に完全シカトで事務所に入った。
女の子は誰だか知らない。まだ二ヶ月なんだから仕方ないか。

外の様子で気に掛るのは、うーたんが帰宅するかどうかだけ。それだけに神経尖らせて仕事をこなす。

敷地から女の子が出て行き、うーたんが自分の車に歩みを進めたのに気がついて、慌てて外に出て声を掛けた。
○「うーたん、帰るの?」うー「帰るよ」○「ん、わかった」

引きとめもしない、ただそれだけの会話。だって驚かせたかったからさ、言うわけにいかないもの。

しばらくしてから彼は帰宅。仕事しながら運転席の姿を横目で見送る。
密かに願う。「会長、ドライバー達が多くいる時間に、うーたんが会社に来ますように」と。

願いは叶った。会長が「○が、ケーキ買って来てくれたよ!」彼に伝える言葉が耳に届く。だけどね、来たものの彼は、前日から横浜入りし早朝を走る日だったの。
残念だけど、タイミング的に悪すぎて本日は誕生日は祝えなかったよ。

ケーキは冷蔵庫の中。明日は箱が開かれるかな。






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最終更新日  2009/11/04 10:08:46 PM
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