月の下で咲いた花々たち

優しくされるとそれ以上望んでしまう自分がいて、許せなくって、いつも自己嫌悪の繰り返し。
けど、それすら受け止めてくれる優しさと強さに、もっともっと好きになりそう。
言わないよ、本当の気持ち。負担になってしまうから。

だから泣いてる私に「寂しい想いさせてごめんね」って言わないで。今日みたいな雨の日は、どうしようもなく優しさに甘えたくなってしまうのに。

触れたいけど怖くて手を出せない君。心のどこかで繋がっているって信じていても、確信には至らない。不安定で曖昧。

「君って言葉嫌いなんだ」私が使った言葉で唯一否定したね。
彼との距離間で一番相応しい言葉なんだけど、今までいい意味で投げ掛けられなかった言葉なんだって。

知るほど謎で、困惑ばかりが増えていくよ。互いに踏み込んで事情を聞かないのは、多分同じ理由なんでしょ？

過去の恋、想い人癌でを亡くしてる。今日初めて知った。
言葉に出来なくて言いよどむ私に、明るく声を掛ける。
「俺の一方的な片思いだったんだけどね」って。

泣きたくなった。知り合いの彼女に想いを抱いて、女性は交際してた男性に病を告げず、何故彼に末期の癌であることを告白したんだろう。

亡き後今も尚、突き刺さった棘は彼の胸に留まったままなのに。
自分正直、傷を癒すほどのエネルギーを与えられるか自信無いよ。

ね、どう解釈する？死んでも尚、人の心を縛りつける手段を選ぶ？
私には残酷すぎて、彼女の行動は許せないの。

どうして？幸せな記憶だけ残して逝かなかったの？片想いなら彼を縛りつけて欲しくなかったのに。死んだ人間はいいよね。人の想い出だけ膨らみ、消えない記憶だけ残すんだから。

知ってしまった事実。君が心を明かす度、強くなれると信じていいかな？