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テーマ:本のある暮らし(3187)
カテゴリ:日々の読書(ビジネス)
最近、どうもブログの文章が旨く書けない気がする。(誰ですか、最近ではなく、以前からだとつっこみを入れる人は?)ということで、書店で「すぐに稼げる文章術」(日垣隆:幻冬舎新書)を買ってきた。別に、文章で稼ぐつもりはないのだが、より良い文章を書くための参考になればと思い買ってみたのである。
確かに、色々と、テクニカルな面で役立つことが書いてある。しかし、読んでいて、気になる記述もある。 一例を挙げると、著者は、書評について、「その本をすぐに買いに走るように行動提起する文章」または「レビューそのものがエッセイとしておもしろく読める。」のどちらかでないといけないと書いている。2番目はともかく、1番目は、あまりに、生産者サイドに偏った見方ではないだろうか。 そして、ダメ書評の典型例として、アマゾンのレビューコーナーに掲載されている、黒野 十一著の「カジノ」に関するレビューを例に挙げている。このレビューは、黒野氏の本に対して否定的なのであるが、日垣氏は、「本を販売しているアマゾンのサイトで本の悪口を言うのはおかしなこと」であると言う。 しかし、消費者の欲しいのは、良くも悪くもその本に対しての情報なのである。自分が買うに値する本かどうかの判断をするために、肯定的な見方だけでなく、否定的な見方をも参考にしたいというのは、消費者として当然の権利ではないだろうか。アマゾンの方も、おそらくそのような目的で、読者にレビューしてもらっているのだと思う。なお、H19.1.2現在、このレビューは、削除もされずに、ちゃんと掲載され続けている。 実は、このレビューは、「カジノ」ではなく、同じ黒野 十一著の「ザ・カジノ」という本についているのである。「引用は一字一句正確に」と言っている著者としては、なんとも迂闊なことである。 この著者、私のブログも読んだら、悪文と言うかもしれないな。もっとも、こんな辺境ブログなど、まず読むことはないか。 ○応援クリックお願いします。 「すぐに稼げる文章術」(日垣隆:幻冬舎新書) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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