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カテゴリ:映画(日本映画)
吉田茂といえば、終戦後の日本で「ワンマン宰相」と呼ばれた総理大臣である。官僚出身者の議員たちを重用し、彼らは「吉田学校」と呼ばれた。 この吉田茂が、総理大臣として、占領軍から日本の独立を成し遂げ、そして有名な「バカヤロー解散」そして、辞職までを描いた映画が「小説吉田学校」である。戸川猪佐武氏の同名小説を原作にしている。1983年の東宝映画だからもう四半世紀前の映画だ。 映画の前半は、白黒画面である。ここでは、吉田茂が、GHQと渡り合い、いかに日本の占領からの脱却と独立に尽力したかがよく描かれている。自分の信念に従い、マッカーサーと堂々と渡り合う。今の日本の政治家に、このような人物が果たしているだろうか。 後半は、画面がカラーに変わっている。ここで描かれているのは、打って変わって、鳩山一郎との、どろどろした権力闘争である。このあたりは、いつの時代も変わらずか。権力にしがみ付くかのような吉田茂は、夏目雅子演じる娘の麻生和子から「大嫌い」と言われている。 それにしても、今観ると凄いメンバーが出演している。まさに日本の俳優総動員と言った布陣だ。残念なことに既に鬼籍に入った人も多い。たまには、昔の大作映画を観るのも良いものだ。 (原作) ・ 戸川猪佐武 (監督) ・森谷司郎 (出演) ・森繁久彌(吉田茂) ・芦田伸介(鳩山一郎) ・高橋悦史(池田勇人) ・西郷輝彦(田中角栄) ・竹脇無我(佐藤栄作) ・夏目雅子(麻生和子)ほか ○応援してね。 「小説吉田学校」(戸川猪佐武)DVD&原作 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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