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カテゴリ:日々の読書(学術・教養)
読書法に関する本は、割とよく読む。なにしろ活字中毒気味であり、年間あれだけ多くの本を読んでいるのに、記憶力が悪いので、数日もすれば、ほとんど脳内メモリーがクリアされてしまっていることが多い。楽しみで読んでいるのだから、それでもかまわないのであるが、あれだけの時間を費やしているので、多少は何か得るものもあった方がいいかなと思って、人の読書法を参考にするのである。しかし、これらの本の内容も、やはり数日後には、クリアされているので、あまり役に立ってはいないような気がするのだが。結局人間とは忘れる動物なのであると、最近では悟ってしまっている感もある。
さて、そんな私であるが、こりもせず、またこの手の本を読んだ。「バカにならない読書術」(養老孟司/池田清彦/吉岡忍:朝日新聞出版)である。「バカの壁」で有名な養老氏のこと。きっと何か有益なサジスチョンをしてくれるに違いないと思ってのことである。 ○「バカにならない読書術」(養老孟司/池田清彦/吉岡忍:朝日新聞出版) この本は、大きく2部構成になっており、第1部が養老氏による「養老流本の読み方」、第2部が養老孟司、池田清彦、吉岡忍の3氏による鼎談で「バカにならないための本選び」と言った構成だ。博学な養老氏のこと、きっと何か独特の読書のノウハウを持っているのだろうと第1部を読んでみる。しかし、書かれていることは、脳の発達には外遊びが欠かせないとか、日本語を話すと、脳は他の事をしている余裕がないから顔が覚えられないとか、読書法からはかなり脱線した内容が多い。それでも、目を皿のようにして読むと、本を読むということは、実はコミュニケーションであり、相手が言葉にして直接言っていることを理解するのは最低レベルの作業であり、相手が直接口にしてはいながいが本当はどう思っているのかを考えることが重要といったようなことが窺える。 第2部では、3氏の勧める様々なジャンルの本が紹介されている。漫画も含まれており、「ジョジョの奇妙な冒険」が入っていたのにはちょっと驚いた。「ジョジョ」好きの一人としては、喜ばしい限りだ。 ○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら 風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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