1703550 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

風竜胆

風竜胆

Category

Favorite Blog

2024.5 大分ツーリ… New! じらーるぺるごーさん

サギの被害にあいま… New! ブラジョンさん

5月の花ー2024ー Frankenstein0313さん

気まぐれんな旅行屋… 富士家のぱこさん
マークス・ストーリー マークス5406さん

Archives

Calendar

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

February 26, 2009
XML


 「白蛇の洗礼」(高田崇文:朝日新聞出版)は高田崇史による毒草師シリーズの第2弾である。主人公はもちろん、強烈な個性の「毒草師」御名形史紋である。

○「白蛇の洗礼」(高田崇文:朝日新聞出版)


 どのくらい強烈なのかおさらいをしておこう。「毒草師」から引用して、まずは容姿。

「長身で漆黒の黒髪が肩まで垂れ、白い顔は、能面か蝋人形のように無表情。広い額に細い眉、冷やかな目と赤く薄い唇。顔立ちは整っているが、不気味なほど表情がない。」

 次にファッション。

「長めの白衣のようなオフ・ホワイトのコート、その下には真っ黒なタートルネックと黒いパンツ。両手に真紅の手袋。」

 それが今作品では、靴下まで真紅になってますますパワーアップしている。

 もちろん、こんな変人を最初から最後まで出していたら、話が無茶苦茶になってしまう。だから前作と同様西田真規という医薬品業界向けの出版社「ファーマ・メディカ」の編集部員が表向きの主人公の役割を務めている。

 今回、西田編集部員が遭遇する事件は、茶道の一門を襲った謎の連続殺人事件。これに、歴史的な謎解きとして、千利休はキリシタンだったかどうかということを組み合わせた作品だ。茶道関係でふたつの謎はつながってはいるものの2つの謎の間に対して関連性はない。連続殺人事件を第一部にして、そこで史紋にけがでもさせて第二部でベッドディテクティブとして千利休の謎解きをさせたとしても話が成り立つと思われるくらい相関性は薄い。しかし、千利休キリシタン説はなかなか面白かったし、本筋の謎解きの方もいつもながらの「史紋節」が読者を楽しませてくれる。でも、このオチ、ミステリーとしてはかなりぶっ飛んでいる。評価は分かれることだろう。私は結構楽しめたが。

○「毒草師  QED Another Story」の記事はこちら

○面白かったらポチっと1票!  人気ブログランキング   にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら

風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら


 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 26, 2009 07:20:07 AM
コメント(8) | コメントを書く
[日々の読書(ミステリー)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.