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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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June 24, 2010
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 「公序良俗を見出し人権を侵害する表現を取り締まる」という建前のもとに、「メディア良化法」という法律が施行され、図書の検閲押収が行われているという近未来の日本を描いた「図書館戦争」シリーズの完結編、「図書館革命」(有川浩:アスキー・メディアワークス)。
 
○「図書館革命」(有川浩:アスキー・メディアワークス)



 この巻では、検閲押収を行っているメディア良化委員会は、原子力発電所のテロ事件をきっかけに、それとよく似た作品を書いた作家の執筆活動までを制限しようとする。これをなんとか阻止して、表現の自由を守ろうとするのが図書隊というわけだ。このシリーズの根本的なテーマは、もちろん、「表現の自由」ということだろう。

 言葉と言うものは、単語だけをとって、適切かどうかを判断できるものではない。問題は、文脈のなかで、どのように使われているかということだ。しかし、世の中には、そんなことなど考えずに、自分独自の判断基準によりクレームをつける者も多い。そして、そんな声ほど大きく聞こえるものだ。そして、どんどんと言葉が規制されていく。この作品は、そんな風潮への警鐘を鳴らしているように思える。

 しかし、この作品の本質は、明らかにラブコメだ。特に主人公の笠原郁とその上官である堂上のやりとりが最大の魅力だろう。堂上が郁をいじり、郁がそれに対して、キャンキャン、プンプンと噛みついたり、むくれたりしながらも、ラブラブなところがなんとも面白い。本編の方は、これで完結だが、実は別冊が後2巻あり、こちらは、もっとラブコメ度が高くなっている。そちらの方も、そのうちにレビューを掲載してみたい。


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Last updated  June 24, 2010 07:15:27 AM
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