バンコク Ibrik Resort by the river場所は王宮のある船着場、ターティアンからクロスボートでワットラカンへ。タンブン(タイ独特の動物を逃がして徳を積み、来世天国にいけるよう願う風習)のための亀やら魚やら鳥やらを売っている屋台の小道をすり抜け、道路に出たら、ワットラカンを左に見つつ、右へ徒歩約1分。ぱっと見ただけではタダの家なので見逃さないように(焦)。ちなみに空港からいけるタクシーや高級リムジンの運転手でも、このホテルはほとんど解らないので、空港でそうとう不安な思いをしたんだけど、「あっ!シリラート病院の近くよ!」と叫んだら、数人で首かしげていた中のすんげえ顔のいかついおやぢが「俺、知ってる」と手を上げた。…殺されそう… でもこのおやじがものすんごいまじめないい人で、車内ではぜんぜんしゃべってくれなかったけど、半分寝てたホテルの従業員を引きずり出して来てくれたの。最後に「ありがとう!おやすみー!(コップンカー!ラットリィーサワー!」といったらにやっと微笑んで車で去って行ったよ。悪役同盟に入れそうな凶暴な顔をしてたけど、人は見かけじゃないわねーって、あ、話がそれた! 普通の家の壁が続く小さな道にあるので、入り口は冒頭で書いたとおり、普通の家。ちょっとのぞくとおしゃれな白い洋館と気がつく。なんとチェックインの際「朝ごはんのお好みはありますか?目玉焼きですね、目玉焼きの卵はいくつにしますか?ごはんはテラスで食べますか?お部屋にお持ちしますか?」 とこれがまたすんごい問診の数(問診って!?)。さっき極悪顔の運転手おやぢに半分寝ていた所を胸ぐらつかまれてひきずられてきたとは思えない紳士ぶり。 その後はなんと靴を脱いで2階にあがります。そう。友達のおうちに遊びに来た感じ。 雰囲気のいい廊下を抜けて・・・通されたお部屋はまるでお姫様のお部屋みたい!ちょっと狭いけど、天蓋付のベッドと趣味のいい一人用のイス。フローリングの床が気持ちがいい! このホテルは3つの部屋しかなく、それぞれ「ムーンライト」「リバー」「サンシャイン」っていう名前がついていて、デザインがすべて異なります。サンシャインは、カフェを使っていない時間は自由にこのカフェになるテラスが使えるという特権付(部屋の目の前がカフェなので)。2007年2月16日の日記を読むとのその特権が奪われちまったのが解ってもらえると思うけど、でも快適!そのテラスからはライトアップされたワットプラケオが見えるんですわー! そのライトアップしたワットプラケーオに見とれて、アンティークなイスに腰を下ろしたら・・・ どんがらがっしゃーーーーーん 尻に走る激痛!あたいの座ったイスが粉々。尻餅をついたまま「ええええ!!!!????」と絶叫後、こみ上げてくる笑いを抑えきれず爆笑していたら、チェオプラヤ川で魚釣ってる黒い親子が、こっちを指差して大爆笑しておるじゃないか。こんちくしょー!笑うな! 勝手に人のテラスで飯食ってた欧米人カップルが思ったより親切で、さっきいかつい顔の運転手にひきずられてきた半あくびのボーイを呼んできてくれたんだけど・・・「ぎゃははははは!!!!!」って、おい!お前! イスが古い上に雨風にさらされて弱っていたらしい。 私は朝ごはんはこの広いテラスのカフェでいただくことに。 はたと早い時間に目を覚ましてカーテンを開けると…さわやかな朝日がワットプラケオを照らしてました。うっとり♪。 イスが壊れてすっころんだ私を大爆笑したおにいちゃん、いや、半寝で運転手に引きずり出されたおにいちゃんが、せっせと私だけのためにカフェ作りをしておったのです。白いシフォンの天蓋をつけてくれたり、クッションをおいてくれたり。思わず目が合って「にかっ」と笑って。 またうたた寝していたら、窓をごんごん、とたたく音。テラスに出てみるときちんと朝食もセットしてあって、ほんとうに夢のような世界。 バスケットに入ったパン、ハムの添えられた目玉焼きと、フルーツ。 ワットプラケオを眺めて食べる朝食は最高でした。 で、ここ、3部屋しかないので数人で貸しきればなお楽しいんじゃないかな? ホテルホームページ http://www.ibrikresort.com/river/ ちなみにBTSスラサック駅にも、Ibrik Resort by the Cityがあります。同じく3部屋の小さなおしゃれなホテル。 バンコクもどんどんいいホテルができてるねっ! ジャンル別一覧
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