テーマ:アニメあれこれ(26113)
カテゴリ:アニメ
“Dullahanは家人の死を予告し、再び現れる”
第二話を見た感想。 「慣れもあるけれど、これはこれでありかもしれない」 …180度変わりすぎだ、己は(ツッコミ)。 テーブルトークRPGに例えて考える。 もともと、自分はライトノベル好きというよりも、テーブルトークRPG(以下TRPG)好きなのだと思います。 その意味では、この作品の原作者と同じなのかな、なんて思ったりもします。 三田誠さんの作品も、TRPGリプレイである『シェヘラザード・テイルズ』(←注意:グロテスク描写あり。耐性が無い人は読むべからず)からはまった人間なので。 TRPGでは、『自分達が作った話が正史であり、公式は一つの例に過ぎない』という考え方もあります。 例えば、同じ事件を追ったシナリオを作り、同じキャラクターを作ったとします。 それでも、キャラクターを動かす人や、シナリオを説明する人が違えば、まったく違う展開になることもあるのです。 つまり、『三田誠』さんが動かす小説と、『アニメスタッフ』が動かすアニメでは、展開が違っても当たり前なのだと。 基本の世界設定、およびキャラクターの設定は(魔法の演出のトチ狂い方を除き)、きちんと押さえているようです。 それならば、二つの異なる物語(それに漫画二冊も加えて)が発展してもいいと思うのです。 かなり違うからこそ、逆にお互いがお互いを補完してくれる作品になるんじゃないかな。 そんな風に割り切ることにしました。 時系列シャッフル。 こればかりはちゃんと時間を隅に表示した方がいいと思います(汗)。 アニメだけを取り出すと、かなり不親切だと思いました。 アニメ公式http://www.kadokawa.co.jp/sneaker/magica/storyには、時系列を記した簡易あらすじが載っているので、そちらを参考にされた方がいいでしょうね。 また、最低限の設定も触れていますので、アニメのみの視聴者は、見て損はないと思います。 今回はオリジナルの展開ですね。 原作では『初めての入札』には大切な理由があるのだけれど、その辺は変えたみたいですね。 また、社長就任時には原作では、『はめられたっ!?』とか『恨むよ、父さん…(涙)』みたいな感じの、いつきの不幸っぷりが際立っています。 今回はむしろ、『呪波汚染』と『いつきと穂波の関係』に的を絞ったことになりました。 『呪波汚染』は原作でも重要、かつ何度も出てくる用語なので、ここできちんと説明する必要があったのだと思います。 ちなみに今回は呪波汚染の三分類の一つ、『回帰(周辺の物の記憶を再現し、過去を示す)』に当たります。 こちらは原作一巻『魔法使い貸します』のP39からのシーンの再現ですね。 後の展開のため、微妙にニュアンスや設定が変わっていますので、興味がある方は読み比べるのも一興かと。 (原作ではアディリシアを『アストラル』の人間と間違え、逆鱗に触れるというエピソードもあります) しかし、一番の変更点は『月夜ではない』ということでしょうか。 穂波のキャラクターを描くにおいて、『月光』は重要な要素であり、彼女の力の依り代を指す隠喩にもなります。それをアディリシアとの対面において削除したのは残念です。 『いつきと穂波の因縁』 こちらは原作ではかなり後半まで引っ張った謎ですね。それを二話でほとんど明かしてしまうのには驚きました。 穂波の行動理由を明かしてしまうことで、彼女のキャラクターを立たせる目的があったのでしょうね。 ちなみに内容そのものは、原作そのままです。 また、アニメでは穂波の性格も少し可愛らしくなっている気がしました。原作では『社長就任を担ぎあげに参加』したり、就任確定前からスパルタ(半分命がけ)授業してたりしましたからね(苦笑)。 原作同様、途中でちょっとした魔術豆知識があるのが、嬉しかったです。 さて、次回はどうなるのか。これから楽しみです。 原作者と、予告に出てくる『三輪さん』について、人柄が知りたい場合は、 『ダブルクロス・リプレイ・ストライク 天からの一撃』(小太刀右京/FEAR著 富士見ドラゴンブック) をご覧ください。 こちらには、三田誠さんが『モルガン』、三輪清宗さんが『マーヤ』を担当しています。 ロールプレイを通じ、趣味や考え方が垣間見えるかもしれません。 また、この本ではアニメ『ナイトウィザード』の主人公・柊蓮司を生んだ方、矢野俊作さんが『シャル』を担当しています。 柊と負けぬツッコミ体質(←生みの親が一緒なのだから、当たり前かもしれない)が炸裂していますよ。 『呪波汚染』の『回帰』の中で、少女は誓いを思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/18 06:47:43 AM
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