高齢猫の食事とケア～愛する老猫が元気でいるために

高齢猫の食事について、考えてみましょう。

猫が年老いてくると、
「最近、昼寝をしているのが多くなったなぁ」
と、飼い主さんは感じると思います。
老化に伴って猫の運動量は低下してきます。

運動量が低下すると筋肉量が落ちます。また、歯のトラブルや嗅覚が落ちることで食欲も低下してきます。

給餌したときに、ちょっと猫を観察してみましょう。

何だか食べにくそうにドライフードを噛んでいませんか？ ぽろぽろと周囲にドライフードをこぼしていませんか？　またはよく噛まずに丸呑みしているような様子はありませんか？

歯にトラブルがあると食事がしにくいのは、虫歯などの経験がある方は想像がつくと思います。猫も同様です。

最近老猫が増えたこともあって、各ペットフードメーカーが高齢猫用のフードを販売しています。ドライフードやウエットフード(猫缶)、それぞれ販売していますので、ちょっとペットショップのいつもの棚とは違う棚も見てみてください。
高齢猫用のペットフードには「7歳以上」「10歳以上」「11歳以上」などと書いてあるのが目印です。

ドライフードでは、ギブル(粒)の大きさやソフトするなど調整してあったり、また、腎臓に負担がかかりやすくなる高齢猫のためにリンやナトリウムの量を制限するなどしているのが目立ちます。

またウエットフードでも食べやすい大きさや舌触りなど、老猫さんたちの食生活に配慮してあります。

毎日のことなのでなかなか気がつかないものですが、ぜひ改めて愛猫さんの様子を観察すると良いと思います。
それと、ぜひ獣医さんのご意見を聞いてみてください！ 私は専門家ではないので、一般的な話だけになってしまいますが、それぞれの愛猫さんの体調や状態は各個人(個猫?)によって違います。
動物病院の診察料は保険も効かず確かに高いので、ちょっと足が遠のきがちですが、もしかしたら何かの病が早期発見できるかも知れません。

猫は我慢強い動物だそうで、体調が悪そうだなぁというときは結構病が進行していることもあるそうです。
もし決まった獣医さんが無い方も今のうちに、
「近所でかかりつけになりそうな動物病院を、万が一のために探しておこう」
くらいのつもりで、健康診断に行ってみてはいかがでしょうか。
そして個々の猫にあった食事のアドバイスを貰っておけば、猫も人も安心かと思います。

高齢猫向け市販のフード

高齢猫さん向けの販売されている、市販のドライフード・ウエットフード(猫缶)の一例です。
食べ物にうるさい猫さんは、体調を崩すと薬を飲ませるのも一苦労、ということが往々にしてあります。元気なうちにいろいろ好みのものを探しておくと、万が一食が細くなったときや投薬のときにも便利です。

なお、仔猫用のフードや離乳食もギブル(粒)が小さかったり柔らかそうですが、元来仔猫と老猫では必要な栄養分やカロリーが違います。ですので、老猫さんは老猫さん用のフードのほうが良いとは、かかりつけの獣医さんの弁でした。

高齢猫用ドライフード

インドア　マチュア27(MATURE)[室内猫用（10歳以上）] / ロイヤルカナン

10歳以上の室内猫用。腎臓機能のサポートのために、リンとナトリウムの量を制限し、ブドウと緑茶由来のポリフェノールやビタミンE、ビタミンCを配合。
400g入りと1.5kg入りがある。
主原料はすべて天然由来原料で、着色料を使用していない。
400g 600円前後

(実勢価格)から。

ピュリナ ワン キャット　シニア猫用　チキン(写真) / ネスレ

ビタミンE、Cの強化やヨーグルト、関節ケアに天然のグルコサミンを配合。
1kgと2kg入りがあり、500gずつに小分けパックされているので、風味が落ちにくい。1kg800円前後(実勢価格)から。
ターキー&チキン味のインドアキャットのシニア用として、関節ケアに天然の グルコサミン配合のインドアキャット 7歳～10歳用と、脳の加齢を緩やかにするDHA配合のインドアキャット 11歳以上 がある。

キャネット　メディファス 高齢猫用 / ペットライン

高齢期からリスクが高くなるカルシウム由来の結石に配慮して、カルシウムの含有量が低くなるように設計。メディファス成猫用に比べ、カロリーをひかえめになっている。600g入りと2.1kg入りがあり、それぞれ300gづつの小分けパックになっている。600g500円前後(実勢価格)から。
10・11歳くらいからのキャネット　メディファス 老齢猫用もある。こちらは、腎臓、心臓の健康に配慮して、ナトリウムとリンの含有量が調整され、老齢猫にも食べやすい、サクサクの小粒サイズになっている。

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高齢猫用ウエットフード(猫缶)

ホワイティー１１才から　11才からのまぐろ白身（柔らかフレーク） / いなばペットフード

ドライフードが食べにくくなり、缶詰中心になってきた高齢猫に配慮した、総合栄養食。
免疫力サポートで、キトサンや必須アミノ酸、タウリンを配合したホワイティー１１才から　11才からのまぐろ白身（柔らかフレーク）は、タピオカ澱粉でお魚をとろっとまろやかに仕上げている。85g入(約61kcal)で、実勢価格110円前後。7歳以上用もある。
国産で、まぐろ以外にも、かつおとささみがあり、柔らかくて、19歳の老猫も食べられました。

カルカン ウィスカス(デリカ)7歳からのシニア用

かにかま入りまぐろやかつお節入りまぐろとささみなど4種類の味が揃っている。85g(約50kcal)入りで実勢価格70円前後。
原産国はタイ。上のいなばのホワイティー１１才から　11才からのまぐろ白身（柔らかフレーク）に比べてにおいはきついです。ただ、食欲がないときや高齢猫で鼻が利いていないときは、においがきつめのものも試すのに良いかと・・。

キャネットモナーク 11歳からの鮪 / ペットライン

国産素材にこだわったモナーク。老齢猫にも食べやすく細かいフレークになっている。モナークまぐろに比べ2倍のビタミンＢ群・Ｅを強化。80g入(約56kcal)で、実勢価格130円前後から。
7歳以上用に比べて、フレークも柔らかく小さめです。かつおとまぐろの2種類あります。充分な栄養素をバランスよく含む卵黄粉末を配合というのは、ヨード卵光と同じNOSANグループっぽいですね。
これも19歳の老猫にも食べられました。

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シニア猫さんは隠れた持病がある場合もあります。
ぜひ獣医さんのアドバイスを受けて体調にあったキャットフードを食べさせてあげてください！