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テーマ:愛犬のいる生活(77283)
カテゴリ:ペットという家族
1月5日は本家の誕生日であった。
初めてウチにやってきたときの事はまだまだ最近なような気がしてたんだが、本家も歳をとったものだ。 当時、権造がLAから連れてきた猫が死んでしまって半年くらいだった。ボイルハイツに居た時に唯一の贅沢と思って奮発して飼う事にした猫だった。病気で最後まで頑張って看護したんだが、やっぱりなんだかぽっかりと体の一部が無くなってしまった様な気がしていた。 そんな頃に、作造とブラブラと買い物に行ったときのこと。ペットスーパーマーケットの隣に犬屋があるから覗いてみようと作造が言い出し、もう権造よりも早く死んでしまう動物はいいやと思ってたんだが、じゃ、覗くだけ、、と入ってみた。今思うと典型的なパターンである。権造が塞ぎ込んでたので作造が気を利かせたのか、それとも作造も寂しくなってペットが欲しくなってたのか、今になっては分からないんだが。 入ってみると、、、。 やっぱり子犬コロコロのああいう店は非常にヤバイ。 誰も連れずに返すものか、って気合十分に可愛いオーラを全身で発する子犬たち。 ああぁぁぁ~~。やだやだ。こんなトコ来ちゃってただで帰れるはずが無いじゃないか、、。 そしてパッと目に入ったのが、、、。丸く囲われた中に居た3匹のミニチュアダックスの赤ちゃんコロコロ。。。。んん~~~、ヤバイ。。。非常にヤバイ。。。。。 恐らくこの時点で同じようにダックスコロコロに心をすっかり持っていかれ ひたすら3匹を凝視してた作造は誰か連れて帰ると決心していたはずである。 必死でコロコロコロコロ相手を押しのけながら上に乗っかりながら、柵の上から覗く作造権造にアピールする3匹。ブラウンも可愛かったんだが、目に留まったのがブラックアンドタン(黒で足先やお腹や鼻っ面が茶色)の1匹。コロコロしながらもこっちを作造バリに凝視。手を伸ばしてみるとくっついてくる。 思わず抱っこしちゃった時点で店員さんにとっては、ハイ、まいどありぃ~なんだろう。 その位、抱っこした権造も抱っこされてる赤ちゃんダックスも横から覗く作造も目の中、星がキラキラキラリな状態であったと思われる。 いやぁ~~くぁわいいね~~~、ちいちゃいのはスゴイよねぇ~~~、ともう離せなくなっている権造。やっぱり可愛い。無条件に可愛い。ホントにすごいと思うがどんな生き物も赤ちゃんってのはものすごく愛されるオーラを本能的に発しているもんだ。生き延びる術だよなぁ~~と感心してたところ、横から作造が、 『おい、どないするんや。今日欲しいんやったら俺カネ出すで。』 へぇぇぇ?? ケチで有名な作造がカネを出すといいましたか??? それよりも何よりも、その1週間後に帰国を控えていたんだが、、。 今連れて帰ってもすぐに日本に行っちゃうんだし、戻ってきてからもう一度見に来ようか、と権造が言うと ワレ、売れておらんかったらどうすんねん。 権造から取り上げて抱っこして離さない作造。どーしても今欲しいらしい。 そうしてその日に本家はウチにやってきた。生後8週間。手のひらサイズ。 帰国の間は友人に預けまたこちらに戻ってやっと本家との生活はスタートした。 ネコの時にお世話になった獣医さんはエジプト人のおっさんなのだが、そうかそうかまた生き物を飼う事にしたのかと喜んでくれ、今もお世話になっている。 まだ飼い始めの頃に張り切って散歩に連れ出しファイアーアント(毒アリ)に刺されて、パタッと倒れて痙攣してうごけなくなってしまったのだが、その時は夜にもかかわらず何度も何度もおっさん先生自宅に電話して相談したり経過報告した。幸い、救急に行かなくとも自分の生命力で復活してくれたのだが、まだ3ヶ月にもならない本家に悪い事をしたと泣きながら徹夜で看病した。。 その後はすっかり我が家のど真ん中に陣取り権造と作造の愛情たっぷりに育っていった本家。そしてもも造妊娠。臨月の頃なんかは必ずデカイ権造のハラに頭をくっつけて寝ていた本家。もちろんもも造の心音もしっかり聞こえていたはずである。 出産後もも造を連れて帰ってきた時、まず本家にもも造紹介。まだもも造は赤ちゃんだから顔と手は舐めたらダメと教え、そして本家は忠実にソレを守り ベットの上でもも造の太ももを舐めたり、一緒に寝たりとべったりであった。 もも造があっという間に本家の大きさを超えヨチヨチ歩いていた頃も、ふと気付くともも造の姿が見えず、足元に居た本家に『もも造、どこ行った?』と聞くとちゃんとトコトコ歩き出す。このときはランドリールームの乾燥機に入ろうとしていたもも造。危なくてしょうがない。この話は未だにもも造にするのであるが、ちょっとオーバーだがもも造は本家を命の恩人だと思っている。 そしてここ造誕生。ナンバーワンからナンバーツーへ、そしてここ造誕生に伴い家庭内での地位はナンバースリーになってしまった感がある本家。だが、チビらに追い掛け回されてもじっと我慢し、特にもも造との関係は年々密になりつつあり、もも造の本家に対する愛情ってのはとんでもない深さである。最近やっと本家と結婚したい時期を卒業したものの、本家はベストフレンドらしく寝る時は必ず本家が足元に寝そべってるのを確認。もも造のマイブランケットの『あおいふとん』。これは未だにドコに行くにも持ち歩き誕生以来あちこち引きずり歩いてるので今はボロボロなんだが、帰国のお供も欠かさない。 このあおいふとん、もも造はここ造はおろか権造にも絶対に貸し出ししないんだが、本家は別格らしくちょっとソコまで買い物って時には、本家にかけてあげたり床に敷いたりしてあげたりと至れり尽くせりである。 最近、学校帰りのコースに3軒、新築の家が建築中なんだが、それぞれ『マミーハウス』『モモゾウハウス』『ココゾウハウス』と名づけて進行具合をチェックするのが日課となっている。着々と外観整うモモゾウハウスは豪邸であり、すでにその一角をもも造は本家ルームと名付けた。結局は人様の家なんだが、大きくなったらここに住むと決意したもも造。マミーは一緒に住めないらしいが泊まりに来るのはいつでもウェルカムだそうだ。 『え~~~~、じゃ~もも造も居なくなったら寂しいし本家はマミーのとこに置いていってよ。』 『ノゥ。アイバイユー、アナザードッグ、オーケー?』 新しいもの好きなもも造も、本家だけは絶対に離さないらしい。 もも造が本当に大きくなる頃に、おそらく本家はすでに居ないんだろう。そう思うと話をしながらかなりセンチメンタルになってしまう権造である。以前に学校で『死』というものについて習った時に、帰宅後権造に本家もいつか死んでしまうのか?と涙目で聞かれたことがある。本家だけじゃなく誰だっていつかは死んでしまう、だから毎日毎日ずっとその時がくるまで仲良く一緒に遊ばないといけないと一生懸命教えたんだが、それでもやっぱり本家はもも造の人生計画の中にずっと一緒に居るようだ。 本家の誕生日、5日当日はもも造が放課後アートのクラスがあったので、ここ造だけ先に迎えに行き、本家のプレゼントを買いに行った。去年はもも造が選んだセーター。これは本家にすこぶる評判が悪く、嫌がるのを無理やり着せては散歩に連れ出したりしてたので、今年はここ造の選んだ本家のベット。あとでもも造は自分が選びたかったと激怒したのだが、去年はもも造だったので今年はここ造の番だ。結局、自分のベットに置きたがるここ造から本家ベットをひったくり、ちゃっかり自分のベットの端っこに置いていた。 そして、誕生日ケーキは本家が食べれないから可哀想だと却下したので、もも造とここ造で本家を風呂に入れてあげることに。本家は熱いお湯に浸かってるのが大好きなので、未だに使用してる赤ちゃん用の浴槽をシャワーの下に置き、熱い湯を張り本家はため息つきながら目を閉じていた。 6歳の頃からダックスの持病、椎間板ヘルニア発症。幸い薬が効いて手術せずに済んでいるが、いつまた痛みに襲われるか分からない状態だ。そして去年の初えめ頃から心臓肥大。肺を圧迫して咳がでるので毎日薬を飲んでいる。人間と全く同じだな、年取ると色々出てくるのは。 首筋に白髪がチラホラ出てきて、目はやっぱり段々白内障になってきているものの、後はまだまだ元気である。最近はウトウト寝てる時間も多いんだが、風呂に入れた後などは興奮して家中を走り回ったり、オモチャをあげると振り回して遊んだりしている。 本家は本名を『権造』といい、コレは今権造が使わせてもらっている。実は作造というのも作造の実家のシーズー犬で、元々はこっちが先に命名され、弟分って事で本家は権造となった。 本家、10歳。 まだまだ頑張って元気にずっと過ごして欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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